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コンビニで卒業証明書等の取得が可能に
全国初！近畿大学がNTT西日本の「証明書発行サービス」を活用し、学生サービスを向上

　世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功し、それを提供する料理店を展開するなど、メディアでもたびたび話題に上る近畿大学。2014年度入試では、首都圏の大学を抑えて志願者数が日本一となり、以来、３年連続でトップの座を維持しています。

近畿大学

■就活中の学生や卒業生がいつでも証明書を入手できる環境を整えたい

　学生が就職活動を行う際に必要となるのが、卒業見込証明書や成績証明書、健康診断証明書などの各種証明書。エントリーする企業ごとに提出が求められる場合があります。
　こうした証明書は、大学の窓口や学内の証明書発行機を利用して取得するか、郵送で取り寄せるしかなく、就職活動シーズンには、発行機の前に行列ができる状況でした。

就職活動期には発行機の前に長蛇の列が

　特に、Uターン就職など郷里で就職活動をする学生や、大学から離れた場所で就職活動をする学生は、急に証明書が必要になった場合、大学まで時間と交通費をかけて取りに行く必要がありました。
　また、卒業生も転職活動や資格取得などで各種証明書を必要とする機会があります。郵送の場合、申請してから手元に届くまで１週間程度必要としていました。
　一方、大学職員の負担も小さくありません。郵送による証明書発行枚数は近年、増加傾向にあり、2015年度には８千枚を超えています。その申請に対し、職員が一件一件、手作業で対応していました。

年間8千件を超える郵送での申請に、職員が手作業で対応

■ネットで申請、コンビニで印刷

　そこで、近畿大学が2016年4月に導入したのが、NTT西日本の「証明書発行サービス」です。

　利用者（在学生／卒業生）は、スマートフォンやパソコンから必要な証明書の発行を申請し、身近なコンビニに設置されたマルチコピー機で、申請した証明書を取得できます。（図参照）

「証明書発行サービス」の利用イメージ

　これまで郵送対応を行っていた卒業生へも、初回利用時の本人確認をシステムで行った後は、即時に証明書を提供することができます。

■利用した在学生の声

コンビニが大学の窓口に

　「企業の方から『明日、証明書を持って選考に来てほしい』と電話があり、急に証明書が必要になりました。大学まで行く時間がなかったため、このサービスを利用しました。コンビニが大学の窓口になったようで、とても便利でした。24時間365日、しかも身近なコンビニで手軽に取得できるのは魅力的だと思います」

経済学部学生

就職活動が円滑に進められました

　「地元の広島で就職活動をしていますが、毎日、説明会や面接があり、なかなか大学のある大阪に帰る時間はありません。交通費もかかりますし…。そんな中、証明書をコンビニですぐに発行できるのはとても便利でしたね。おかげで、就職活動も円滑に進められました」

建築学部学生

■近畿大学 担当者の声

効率化できた時間をさらなる学生サービス向上につなげたい

　「このサービスの導入により、これまで大学の窓口で行っていた証明書の発行・発送の作業がなくなり、大幅な事務業務負担の軽減、コストの削減が見込めると期待しています。発行に要する時間が削減できる分、新しい学生サービスの創出につなげていきたいと考えています」

近畿大学 総務部 総務課 小笠原 洋介 主任