賛助会員だより

東通産業株式会社

私学助成金(私立大学等教育研究
活性化設備整備事業)を活用した設備整備
デジタルサイネージとアクティブ・ラーニング
ルームを備えたラーニング・コモンズ
〜学校法人尽誠学園グループ
香川短期大学の事例紹介〜

■導入背景

 香川短期大学は四国の香川県宇多津町にある短期大学です。「愛 敬 誠」の建学の精神に基づき「幅広く深い教養を培い自主自律の精神を養うとともに、豊かな人間性を涵養し、それぞれの専門とする分野の知識と技術の向上を図ること」を全学の教育目標としています。
 平成28年度の文部科学省の私立大学等改革総合支援事業ではタイプ1(教育の質向上)とタイプ2(地域連携)に採択されました。また、私立大学等教育研究活性化設備整備事業はタイプ2で申請して採択となりました。今回、弊社はその設備整備のご支援をしました。

■設備整備内容

 私立大学等教育研究活性化設備事業では、その申請に際してタイプ2(地域連携)のコンセプトを基に宇多津町教育委員会と香川短期大学間で取り組み内容を検討しました。
 その結果、地域の方が利用しやすい本館1階に様々な短大の情報を学内外に発信できるデジタルサイネージを設置することとしました。また、同じく本館1階にある学生ラウンジをラーニング・コモンズ化して地域の方々に開放することとしました。
 さらにラーニング・コモンズ内のコーナーの一角に可動式の机・椅子や指で操作できる最新鋭のプロジェクターを備えたアクティブ・ラーニングルームを整備して、学生の講義のみならず、住民・自治体・地元企業の研修会場等でも利用できるようにしました。

香川短期大学

■デジタルサイネージシステム

 システムは「AdWindow Select® SX」を導入し、本館入口右に設置した55インチの6面マルチディスプレイに表示することとしました。
 このシステムを利用することで、学生・教職員が実践する最前線の教育研究やその成果が大画面で表示可能となりました。

 本システムは、コンテンツ制作及びその表示と管理が簡便であり、限られた短大の事務方の人員での運用を可能にしています。

既存システムとの連携イメージ

 通常は短大の教務システムと連携し、学生の教育情報(連絡、休講、補講、呼びだし等)を即座に取得可能にして学生を支援するシステムとして利用しています。
 また、イベント等の開催時には学内外の閲覧者に多様な方法で開催内容を表示可能としています。

卒業式におけるデジタルサイネージの活用

■ラーニング・コモンズ

 本館1階の学生ラウンジをラーニング・コモンズとしました。
 室内には無線LAN及びPC用電源を整備しておりパソコンの利用が可能となっています。

ラーニング・コモンズ
左奥にアクティブ・ラーニングルーム

 アクティブ・ラーニングルームは、限られたスペースで快適な講義を可能とする超短焦点プロジェクターとタッチ操作対応のホワイトボード及び動画対応アクセスポイントを整備し、ICTを活用したアクティブ・ラーニング環境としました。

アクティブ・ラーニングルーム
右)中国研修の説明会に利用しているところ
ラーニング・コモンズ
右)オープンキャンパスにて高校生と在校生の
交流の場として活用しているところ

 このラーニング・コモンズは、短大を開放して地域交流の場となることで地域社会の発展や地域住民の生涯学習ニーズに寄与するとともにICTを活用して学生の多様な学びを支援する機能を備えるという申請事業の目的を具現化しました。

別の角度から見たラーニング・コモンズ

■おわりに

 香川短期大学では今回整備したデジタルサイネージシステムとラーニング・コモンズの活用状況を参考として、図書館、学生食堂、コンピュータ実習室、ゼミ室等それぞれの特長に応じた装置設備の整備を推進するとのことです。

問い合わせ先
社名 東通産業株式会社
担当部署名 営業推進室
TEL:03-5572-7911
E-mail: edu−info@totsu.co.jp
(アドレスは全角文字で表示しています)
URL: http://www.totsu.jp/

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