賛助会員だより
日本薬科大学は、日本で初めて薬学部として漢方に特化した「漢方薬学科(現在は漢方薬学コース)」を設置し、独自に薬学の発展に努めています。
学内には様々な生薬標本や東洋医学・漢方医学の資料などを展示した「漢方資料館」があり、それをリニューアルして一般公開することとなりました。その機会に新しい技術を利用し、これまでの概念を一新した資料館の在り方を提案しました。
日本薬科大学 さいたまキャンパス
展示什器(ガラスケース・ショーケース・書庫など)の増設に伴い「何か新しいことは出来ないか」とのご要望にパナソニックの光ID技術を使ったLinkRayを利用したシステムを提案しました。
LinkRayとは街や家庭で使われている明かりや光「LED光源」をスマートフォンのカメラで読み取り、様々な情報が入手できるソリューションです。資料館の展示ケースにはLED照明の仕掛けが施され、見学者がその光を受光出来る位置にくると、自動的にスマートフォンやタブレットの画面に展示品の説明や画像が現れ、それらをより詳しく、判り易く知ることが出来ます。その場だけではなくあとから情報を見直し学修することも可能です。
システムの仕組み
※Panasonic LinkRayカタログより引用
他のID連携技術、例えばBLE(ibeacon)は近くに発信機が複数あると、どこからの情報か判断できない場合があり、QRコードも近寄らないと認識できません。
LinkRayの場合は、光ID送信機能付の照明器具に向けてスマートフォン或いはタブレットをかざすだけで迅速に受信できます。
また人が大勢いて混雑していても影響を受けずに受信できます。
これらの技術的な利点からこのシステムを採用した大きな理由です。
展示品のコンテンツは撮影から手掛けました。画質にこだわり鮮明に撮ることでスマートフォン等のモバイル端末で引き延ばした際もボヤけることなく細部に亘って確認できます。
光ID技術の利用によりこれまでは難しかった展示品の詳細な実像が掴めます。
貴重な歴史的な資料に身近に接して漢方薬の奥深い、積み重ねてきた効用や先人の努力などを知ることができます。
木村孟淳記念 漢方資料館 スマートフォンに専用アプリをインストールして見学 スマートフォン画面に展示品の詳細情報を表示
木村孟淳記念 漢方資料館 館長
船山信次教授より
一般的に漢方資料は、書籍資料の展示だけでは理解するのがとても難しいものが多いのですが、新しいシステムの導入により展示内容を学生たちがこれまで以上によりよく理解し、一般の方も漢方が親しみ易くなっていくのではないか、と期待し、感謝しています。
問い合わせ先 |
東通産業株式会社 |
ビジネス推進部門営業推進部 |
TEL:03-5572-7911 |
E-mail:edu-info@totsu.co.jp |
(アドレスは全角文字で表示しています) |
URL:https://www.totsu.jp/inquiry/ |