賛助会員だより
京都ノートルダム女子大学は、2021年3月に文部科学省大学改革推進等補助金「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」取組み①「学修者本位の教育の実現」において、関西の女子大学では唯一採択されました。
大学向け総合パッケージシステム「GAKUEN」(事務システム)と「UNIVERSAL PASSPORT」(ポータルシステム)をノンカスタマイズで導入、システム拡張と教学データ活用の取組みについて大学の教育支援部長兼ND教育センター事務室長 小林 忍氏にお話しを伺いました。
1961年に創立され、2021年で創立60周年を迎えられ、建学の精神「徳と知(Virtus et Scientia)」に基づき、教員と学生の距離の近さを活かした一人ひとりに向き合う教育を「『対話』から始まるND教育」と掲げて、2021年度よりカリキュラム改革を全学で実行、デジタルの力(DX)を活用した教学改革を推進されています。
京都ノートルダム女子大学キャンパス
DX推進計画のうち、データを活用した教育の高度化は、以下の3つの柱を軸に実践しています。
① 「ブレンド型授業モデル」創出により教育課程をレベルアップさせる
既存の教務事務システムではデータの有効活用が十分にできなかったため、GAKUENシリーズを導入しデータの蓄積と活用、可視化が可能なシステム拡張により、授業のベストミックスを追求
② 教育ビッグデータの活用で「いつでも・どこでも」個別最適な学修を提供する
GAKUENシリーズで管理される入試・教務・就職情報など学修情報へのアクセスを強化し、学生がいつでも学修が可能な環境を整備
③ 「情報活用力プログラム」を新設しDXを加速できる人材を養成する
情報の活用が得意な学生、教職員を育成するプログラムを展開、AI関連授業やeラーニングを通してDXの機運を醸成
この3つの柱の中でも、①「ブレンド型授業モデル」創出により教育課程をレベルアップさせる施策において、GAKUENおよびUNIVERSAL PASSPORTはデータを一元管理するデータベースとして活用しています。
GAKUENおよびUNIVERSAL PASSPORTでは、教学データとして授業や成績、出席情報等が一元管理されており、LMSや電子教科書等の他システムにも必要なデータを連携しています。これらのシステムで日々登録される様々なデータを蓄積しデータの分析を進めるため、分析活動を実施するプロジェクトチームを発足させ、まずは各種データの可視化とアセスメントポリシーを踏まえた、分析対象となるデータの取捨選択を、教育目的に基づきながら実施しています。そして、最終的には蓄積したデータを教育課程の充実や授業の改善に活用することを目標としています。また、蓄積したデータは内部的な教学改革に活かすだけではなく、可視化した成長度を学生自身が確認することにも活用しています。この成長度の可視化を実現するためにUNIVERSAL PASSPORT学修ポートフォリオを利用しています。
UNIVERSAL PASSPORT学修ポートフォリオ
GAKUENやUNIVERSAL PASSPORTに蓄積されたデータはBIツールを利用して分析を始めています。授業あたりの履修者数平均や出席状況等を経年で確認し、例えば修得年度別の評価割合を可視化することで、適切な評価の在り方であるか、教員毎での評価にばらつきがなく一定となっているか等の検証に役立てられると考えています。その他にも、LMSへのアクセス時間帯や課題の提出状況、学生を対象に実施した成長実感を問うアンケートをもとにしたGPAとの相関等を可視化しています。データ分析を行うために重要な研修も積極的に実施しており、蓄積したデータの可視化⇒見える傾向の確認分析⇒不足しているデータの収集・蓄積・可視化のサイクルを継続することで、最終的に実現したい授業改善や教育の高度化に繋げられることを目指しています。
BIツールによる可視化(例)
GAKUEN・UNIPAは、基本的にカスタマイズなしで「ひと通り」以上の相当なことができるようになっており安心感があります。その充実した機能を有効に活用しようとすればするほど確かに設定等の作業負担は増えますが、今回、従来行ってきた業務フローの発想を転換してシステムに合わせることが効率化、ひいてはDXにつながると感じました。今後AIで膨大な設定のミスを発見したり、無駄な作業をあぶりだして指摘したりといったことをしてくれるようになると、ユーザーとしては嬉しいです。(小林氏 談)
基幹事務システム(GAKUEN RX)では、入学前〜在籍中〜卒業後までの様々な情報を一元管理しています。
Webサービスシステム(UNIVERSAL PASSPORT RX)では、基幹事務システムに蓄積された情報を活用して、学生生活の支援や教育の質保証、情報の可視化を実現できるだけでなく、業務の効率化や学生サービスにも寄与します。
問い合わせ先 | |
日本システム技術株式会社 | |
(通称:JAST) (西日本地区)GAKUEN事業部 |
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TEL: | 06-4560-1030 |
E-mail: | g−sales@jast.co.jp (アドレスは全角文字で表示しています) |
(東日本地区)文教事業部 | |
TEL: | 03-6718-2790 |
E-mail: | g−bun_sales@jast.co.jp (アドレスは全角文字で表示しています) |
URL: | http://www.jast-gakuen.com |