事業活動報告 No.5

令和5年度(2023年度)
短期大学教育改革ICT戦略会議 開催報告

 令和5年9月22日(金)、午後1時、オンラインによるテレビ会議で、14短期大学、3大学から60名の参加者と発表者含め71名が参集して開催した。開会にあたり、短期大学教育改革ICT運営委員会の戸高敏行委員長より、「地域に根差して人材育成を展開されている短期大学では、教員・職員・学生が一体化した『短期大学力』を強みとしており、地域社会の役に立ちたいという高い精神性、自由で豊かな感性と発想豊かな情報発信力などを、社会実装につなげていく実践体験型の学びが期待されている。有志の短期大学同士が連携・協力して、ネット上にコンソーシアムを形成し、それぞれの教育分野の強みや特性を活かして協働することで、斬新でユニークな発想を生み出し、創造的な活動につなげていくことが期待できると判断し、持続可能な支援活動を試験的に進めている。」との挨拶があった。以下に、会議の概要を報告する。

話題提供

予測困難な時代に幸せに生きるための力を身につける短期大学教育改革事例の紹介

共愛学園前橋国際大学短期大学部学長 大森 昭生 氏

 短期大学の設置者変更により、2021年に創設された短期大学部の成り立ち、学びの改革へのチャレンジが紹介された。

① 最初に、設置者変更への背景として、移管する短期大学の学生募集に課題があった。また、移管を受ける共愛学園前橋国際大学で新しい学部構想を模索するも、自前で開拓するにはハードルが高かった。そこで両大学が一体となることで、前橋・群馬の地域教育力を維持・向上させたいとする地域行政の要請もあり、「学園間の約束」として、教職員は全員これまでと同待遇で雇用、施設設備は全て移譲、「文部科学省との約束」として、キャンパスは変更しない、カリキュラムは変更しないなどの条件で実施した。建学の理念も移管前短期大学の「進取」を取り入れ、新たにキリスト教主義と「進取」の精神に基づき、人格を涵養し、自ら考え、切り拓いていく知恵と力を持ち、「共愛・共生」の精神を実践できる人材を育てることとした。

② 次に、新たな短期大学として設置された共愛学園前橋国際大学短期大学部では、短期大学で学ぶのは、知識や技能、資格だけではなく、2年間で社会に育てられる人から社会を支える人になり、幸せな生涯をおくるための力を身につけてほしいという学びの意義を掲げ、アクテイブラーニング、地域連携活動を推進することで学生の体験活動の姿を見てメディアにもよく取り上げられたこともあり、地域からの信頼・期待が高まり、結果として学生募集にもつなげていくことができた。その中で、2年間で資格をとっていかなければいけないことと、コンピテンシーを身に付け地域との関係性をより深めていくジレンマをどう解決しようかということで、今年から始めている4学期制(クォーター制)を導入し、12月から1月の第4タームの2か月間に一切授業をしないという期間を生み出し、セルフデザイン・チャレンジとする取組みを位置付けた。

③ 自分の在り方やキャリアを考えながら、自分の興味・関心に応じて、自分で学びを作っていく、いわゆる体験的な学びを自分でデザインし、それに取組んだ結果を報告するということでコンピテンシーを高めていく学びになると思っている。1年生全員の必修としており、4月から7月の第2タームまでに自己分析と将来像、体験計画の企画を立てる、10月・11月の第3タームまでに計画の調整、交渉し、第4タームの12月・1月に体験活動を行う。春休みの2月・3月に活動をまとめ発表会を行うことにしている。活動時間は概ね10日間から20日間無給で行い、全教職員に相談ができる体制にしている。

本協会がすすめる地域貢献支援事業の必要性

① AIや全てのモノがインターネットでつながるデジタル社会では、新たな価値を創造することで、人々の暮らしや社会に大きな変革をもたらすことが想定されており、それぞれの立場で自からの問題として捉え、課題解決などにかかわれる人材の育成が要請されている。しかし、一つの短期大学で進めるのには限界があることから、短期大学の強みや特性を活かしながら、多様な観点から問題を深堀し、分野横断的に課題を探究する実践体験として、地域社会の発展に貢献する学びの訓練が大事と判断し、高齢者を支援する事業を目指した世代を超えた交流活動と、地域価値の発見を支援する事業を目指したプロジェクト活動について、3年前よりICTを駆使して試験的に進め、その成果を広くプラットフォームに紹介し、多くの短期大学で導入できるよう課題や教育方法のノウハウを公開している。

② 生成系AIが出現したことにより、それを材料に議論を重ねることで、質の高い課題探求の学びが期待できるのではないかと考え、教育の中で体験を積ませ、使いこなしていけるように、社会人基礎力を身に付けさせることが重要と考えている。未来を担う若者が社会で困らないように、実践体験型の教育プログラムを通じて失敗や躓きを経験する中で、アウトプット型の学びを短期大学として、推進・普及していくことを期待している。

コンソーシアム活動報告1

高齢者支援事業を目指した世代を超えた交流活動の成果と生成系AIを活用した試行

① 実践女子大学短期大学部と山野美容芸術短期大学が連携して、3年前からZoomを用いて高齢者による団体と異世代交流活動を継続してきた。2021年度は、ブレイクアウトルームを15部屋用意し、学生2名から3名に対し異世代者1名から3名を1グループとし、相互に1分プレゼンを行った後、意見交換を行い、実施後に活動の成果と課題についてインタビューを行った。2022年度は、インタビュー動画制作を行い、2キャンパス合同で学生が動画の構成、撮影、編集方法を学習し、自ら製作した作品を発表し合う機会を設けた。残念だったのが短い時間での交流のため、内容が限定的になった。2022年度のインタビュー動画制作は、プロの映画監督の指導を映像収録し、オンデマンドで講座を受講できるようにすることで、学生がいつでもどこでも自由に学べる環境を整えた。
 活動から見えてきた課題は、休み時間の短縮や学生のスケジュール過密、専攻別時間割の違いなどから、課外活動としての活動に制限があったため、昼休みの短時間での活動とした。実践と山野の学生、高齢者を繋ぎ、動画制作の専門家との調整も必要となるため、スケジューリングは困難を極めた。課題を克服するために、オンデマンド、オンライン、クラウドに動画保存といった方法を組み合わせた。また、動画をYouTube公開し、予め視聴するなどの工夫も行った。

② 2023年度は、過去3年間の経験、実績を踏まえて、高齢者の感想をいただくという活動から、互いを深く知る機会を作っていくとともに、生成系AIやアプリも積極的に活用して、学生が体験する中で慣れていくことも考え、一つは学生と高齢者によるカルタの制作とカルタ大会、もう一つはショートストーリーの制作と発表会という新しい取組みを、実践では正課授業の中で、山野では課外活動として実施した。カルタの制作では、フレイル予防や健康寿命の延伸に寄与できるよう、健康、美容、食生活の読み札の製作を高齢者の2団体にも依頼し、2短期大学、1大学、2高齢者団体で製作した。その際に学生がChatGPTの使い方を説明する機会を高齢者に向けて設け、高齢者にも体験していただき、その上で絵札の製作を無料アプリで学生が行った。生成AIや各種アプリの活用は、学生の負担軽減に有効であるとともに、他校の学生とオンデマンド動画等で情報共有することで、学生自身の情報リテラシーの向上が期待される。カルタプロジェクトでは、健康や美容など世代による異なる問題や興味について理解を深めることができた。また、ショートストーリープロジェクトでは、互いの世代の人生について思いを馳せ、相互理解する機会となるなど、生成AIや各種アプリの活用は、学生と高齢者の「協働作業」が実現し、相互理解、相互支援の機会とすることができた。

コンソーシアム活動報告2

地域価値発見支援事業を目指した真珠価値探求プロジェクトの成果と生成系AIを活用する構想

① 真珠価値探求プロジェクトでは、真珠の需要が年々低下してきていることに鑑み、2022年度に志學館大学(鹿児島県)、別府大学短期大学部(大分県)、大阪夕陽丘学園短期大学(大阪府)、和泉短期大学(神奈川県)からなるコンソーシアムを構成し、学びの協同化を通じて従来の流通に乗らない規格外真珠や貝殻の新しい価値の発見に取り組み、地域価値の創生に繋げることを目指して立ち上げた。3校の短期大学と1大学の支援でZoomとGoogle Classroomを活用し、2022年11月から2023年3月上旬にかけて6回に亘り、課外授業として6名の教員全員によるファシリテータ支援の下で実施した。
 初めての学生がネット上で交流できるよう1回目は「Zoomで繋がろう」からスタートし、2回目は「お互いを知ろう」というようなスケジュールで行った。活動方法は、各校とも毎回実施日の3日前までに説明スライドあるいは説明動画(10分以内)をGoogle Classroomに提出し、事前に各自で視聴しておき、Zoomでの意見交流に臨んだ。また、各回の後10日以内にGoogleフォームのアンケートに回答することで振り返りができるようにした。当日不参加者へのオンデマンド配信の提供もClassroomを利用した。4回のオンライン交流では、回を追うごとに他校のプレゼンテーションに刺激され、地域性や学科特性がブラシュアップされた。
 その結果、大阪夕陽丘学園短期大学では真珠酢を使った洋菓子の制作、和泉短期大学では幼児保育目線でのマラカスや貝殻のペン立て制作、別府大学短期大学部では地域特性を生かしたプレゼンテーションから入浴剤の開発を行い、真珠のパウダーと湯の花、チキン南蛮などが制作された。
 総括として、分野横断的なコミュニケーションを通じて、「学びの連鎖」や、「学びの化学反応」という学生への新たな価値発見というものも見出すことができた。

② 生成系AIを活用する地域価値発見支援の構想は、真珠価値探求プロジェクトの課題として時間が足りないこと、幅広い知識や経験が不足していることから、教員サポートが必要になり、結果として教員負担が大きくなりがちになるということが見えてきたことから、生成系AIを活用することで、学生の経験不足を補い、時間を短縮し、教員の負担を下げつつ、学生主体の活動を実践できるのではないかと考え、別途、生成系AIを用いた地域価値発見の支援構想を検討することになった。一例として、地域の特産品を用いたアレンジレシピについてChatGPTを活用して考え、それをSNS等で発信していくことを考えている。
 活用場面のイメージとして、地域の特産品のレシピ開発とSNS発信には、様々な関係者(ステークホルダー)の協力が必要になることから、関係者ごとにどういった協力をしてもらう必要があるかを検討する手段として、ChatGPTの活用を考えている。もう一つの例として、チームでプロジェクトを進めるための役割分担とスケジュールの支援にChatGPTを活用するなどが考えられる。
 課題としては、一つは、ChatGPTの使い方や地域価値支援事業の活動に使いやすい質問例や出力の評価方法などをまとめた教材(ガイダンス資料)が必要と感じている。二つは、学生がうまく課題を言語化し、ChatGPTの回答を評価し、その結果に基づいて議論を進めたり、教員の支援を求めたりした上で、次の新たな課題に向かうというサイクルを回していくプロジェクトの推進モデルの仕組みが大事になると考えている。事例の蓄積が進めば教材化を進め、多くの短期大学でノウハウを共有できると考えている。

コンソーシアム活動報告3

短期大学コンソーシアムプラットフォームの紹介

 プラットフォーム上に、地域課題に対する各短期大学の支援事業の取組み状況、支援事業の内容・成果、関連する教育活動のノウハウ・評価等、プラットフォームの使用方法を掲載・共有して、地域貢献支援に対する理解の促進と推進普及に活用することを目的とし、ツールとしてGoogleクラスルームを使用している。私立大学情報教育協会がGoogle for Education(非営利団体向けアカウント)を持っており、Google for Educationの提供する全てのサービスはコンソーシアムの会員は無償で利用できる。コンソーシアムからGoogle for Educationのアカウント(メールアドレスと変更可能なパスワード)を個別に取得し、クラスルームを使用できる。動画・音声付きレポートなどの任意形式の情報を簡単に登録・整理できる。会員になるとメールアドレスとパスワードが事務局から提供されるので、コンソーシアムのプラットフォームに簡単にアクセスできる。登録情報のセキュリティはGoogleが管理してくれるが、プラットフォーム上に掲載した情報は短期大学で保存が必要でサーバなどの準備は不要である。

全体討議

(1)問題提起:「生成系AIを活用した支援事業のニーズ、コンソーシアム活動の課題を整理」

 学生主体による地域価値探求プロジェクトを進めるには、広範囲かつ専門的な地域の課題を効果的に迅速に把握し、課題発見・課題設定に時間をかけて課題解決を行えるよう生成系AI(Chat-GPT)の積極的活用が重要な鍵となる。チャット形式で必要な情報を絞込み、AIの力を借りて極めて短時間で効率的に一定の文書が生成できるので、コミュニケーションの活性化とその質向上が図られ、「議論の場」が飛躍的に広がって行くことを期待している。

(2)意見交流

 意見交流に入る前に地域社会と連携した学びの仕組みとして、学生が教室で得た知識を地域社会の支援活動に活用する実践体験型の学びとしての「サービス・ラーニング」の事例紹介が行われた。

① 「サービス・ラーニング」を導入している短期大学の事例として、共立女子短期大学では、「課題解決型授業」と「社会活動」を組み合わせるサービス・ラーニングとして地域社会のボランティア活動への参加を公募し、プログラム終了後、活動状況を短期大学として審査し、教養科目「自己開発」2単位が認定されている。対象は、4年生大学の2年・3年と、短期大学の1年生としており、短期大学では前期出席率が75%以上の学生としている。イベントについて教室で事前に[学び]、知識を活かして現場でボランティア活動を[体験]して理解を深め、体験を通して得た知識や気づきから課題の解決案をまとめ、連携先に[提案]し、最後に自分たちの学修活動を[振り返る]ことで、「共立リーダシップ」を身に付け、新たな視座を得ることを目標にしている。

 清泉女学院短期大学では、国際コミュニケーション科の演習として2年生を対象に、事前学修を通じて準備を行い、経験を通して考えたこと・学んだことをレポート化し、最終的な成果を発表する。現在は、視覚障害の方たちとの活動を予定しているとのことで、土日や授業時間外に行うことがある。成績評価方法は、事前学習課題が30%、活動の計画と活動報告書が30%、期末レポートが20%で、成果発表は20%としている。

② サービス・ラーニングのような実践体験による課題探求教育プログラムの必要性については、参加者の5割程度の賛同が得られ、社会活動を組み合わせたサービス・ラーニングについて前向きに捉えていただいていることが分かった。

③ 地域社会の貢献支援活動の在り方として、有志による短期大学が連携し、強みや特性を組み合わせた短期大学同士による教育連携の必要性については、5割程度の賛同が得られ、短期大学による連携が必要と考えていることが分かった。

④ 希望する学生を対象に自分事の問題としてどのように考えるか提案・発表させる課題探求型の学びを教育プログラムとして単位化していく時の課題や対策について意見・感想を求めたところ、次のような特徴的な発言があった。

* 2022年度までの3年間は全て課外活動として短期大学同士で連携してきたが、昼休み時間の短縮、学生の授業の過密な状況がある中で、コロナ禍では自宅からZoomで交流がしやすかった。しかし、対面で学生達がキャンパスに戻ってからは、Zoomも使いにくくなり、課外活動の学生募集もかなり大変で私情協のコンソーシアム活動も年々厳しくなってきた。今年、一つの授業を正課授業とすることで、教員も学生も無理なく参加できる体制が整ってきた感じがするので、単位化するということは、一つの良い方法ではないかと感じている。

* ゼミの中で高齢者から古着を預かり、リメイクする地域貢献活動をしているが、学生はビジネス系で服飾などの知識もなくリメイクを考えているが、生成AIを使って何か新しいアイデアや早くいろいろなリメイクができたりするのかなと思い、早速試してみようと思った。

* 地域の食堂とタイアップし、学生が健康的なメニューを開発して提供する地域企業の食堂にメニューを提案して、メニュー化するなどの活動をゼミの単位として活動している時には熱心に地域の課題に向き合っているが、ゼミが終了してしまうと熱が下がるという単位化の問題を感じていた。学生達の主体的な学びに生成AIを使いながら活性化させていくということに、貴重な示唆を得られたと思う。

* 2年間という短い期間でしかも就活対策の準備をしていくとなると、学びの時間がとれないという問題が生じる。しかし、意欲のある学生には、大学として夏季休暇などを利用して、課題探求型のサービス・ラーニングを何らかの方法で実現することは、学生と社会のウエルビーイングにつながることから、大学として看過できないのではないかと思う。一人でも二人でも社会と接続した学びを体験し、地域社会の未来を支える若者に対して、最良の教育を提供していくことが短期大学には期待されるのではないかと考える。

⑤ 地域貢献支援活動の成果を迅速かつ質的に高めることに貢献できなければ、社会の期待に応えることができなくなる。効果的に対応していくには、どのようにしたらいいか意見を求めたところ、主に次のような意見があった。

* 都市部に向けて労働者、学生が出ていってしまうので、効率化を進めるために地域の企業はDXをどのように広げるかということを、自治体も併せて必死に対応している。生成系AIの使用で大幅に労働コストが下がり、少子高齢化の一つのバッファになる。

 在学中に地域貢献活動のプラットフォームで、ChatGPTを使いこなしながら、議論するという体験は社会に出てから大きなアドバンテージになると思う。使い慣れない学生にも、入り口としてのガイダンス的なテキストを用意することで、DX時代に学生が生き残れるための一つの大きな体験になる。地域貢献支援活動の成果にChatGPTが持ち込まれたということに、大きな意義があると思う。

* ChatGPTの使い方ガイダンス資料は、もうすぐ教材として提供できるのか、伺いたい。

* 学生に使わせてプロトタイプを作り始めている。学生に見せて、分かりにくいところは改善してブラッシュアップを考えている。できたものは、プラットフォームの中で共有できればと考えている。

* 奈良高専で実際に生成系AIのChatGPTを使って地域町おこしをやるには、どういうふうなプロンプトを入れたら、どのような回答がでてくるのか、専門家の意見なども掲載しているので、参考にしていただきたい。

⑥ 支援活動に生成AIを使って情報を広く収集して、専門的な知見の整理やアイデアを出していく中で、学生同士がどのような課題解決策を選択するのか、他大学の学生と意見を交えて議論していくことが大事で、デジタル社会を生き抜いていくためには、このようなことが非常に大きな訓練になるのではないかと考える。課題解決型のサービス・ラーニングを推進する教育プログラムの一つとして、本協会が進めている短期大学コンソーシアムの地域貢献支援事業について、今後参加を検討してもよいと考えている方について尋ねたところ、3分の1程度の賛同が見られた。

(3)総括

 変革の時代にあって、未知の時代を生き抜く学生に、短期大学はどのような力を持たせることができるのであろうか。短期大学生の豊かな感性、社会の役に立ちたいと思う高い精神性、ユニークな情報発信力などの素養を活かしきる実践型の学びこそが、強みではないかと考える。これに応えていくには、自前での教育だけでは負担が重すぎる場合が多いと思う。学生のために、有志の短期大学同士が共に手を携えてコンソーシアムを形成し、全国規模で教職員・学生が一体化した「短期大学力」を創発して、学生に最良の学びの場を提供できるようにするなどの工夫が喫緊の課題ではないかと感じた。

アンケートの結果

(1)私情協のコンソーシアム活動報告について

(2)全体討議

① サービス・ラーニングの導入について

② 短期大学連携による地域貢献支援活動について

③ 生成AIを導入する本協会のコンソーシアム活動について


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