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株式会社リコー


図書館情報管理システムLIMEDIO(リメディオ)
−電子図書館への取り組み−



 LIMEDIOは、図書や雑誌の目録管理やOPAC、閲覧管理、発注受入、相互貸借(ILL)など、図書館の業務や利用者へのサービスをトータルにサポートするシステムです。サーバーのOSにUNIXを採用し、クライアントにワークステーションやパソコンを利用するシステム構成は、将来のハードウェアの拡充に柔軟に対応します。館内だけでなくネットワークを介した館外あるいは学外からの検索にも対応するOPACは、高速日本語文字列検索機能の採用により、簡単かつ高速に洩れなく図書や雑誌を検索できます。また、電子メール等を利用した図書館と利用者とのコミュニケーションの実現も可能です。

 昨今、『電子図書館』という言葉があちこちで注目を集めていますが、そこにはさまざまな実現形態が考えられます。図書館の電子化から一歩進んだ、電子図書館ならではサービスが、検討され、試行され、実現されています。LIMEDIOでもこれまでにいくつかの電子図書館機能の実現を行いました。ここではそれらを簡単にご紹介します。


●雑誌の目次の検索

 雑誌の目次をテキスト化して登録することにより、目次の内容から雑誌に掲載されている論文を検索します。誌名や巻号などの検索条件からは検索できなかった「収録された論文」が、目次に検索条件を指定することで検索できます。
 データベースには論文単位にデータが登録されています。目次の情報のテキスト化にはOCRを利用します。


●紀要等の内容の全文検索

 紀要等のテキストデータに対して全文検索を行い、必要な論文等を照会します。全文検索はテキストデータに対して行いますが、内容を照会する際には図表や数式等の情報も重要な意味を持つため、表示はイメージデータで行います。
 全文検索は、OPACでも利用されている高速文字列検索機能により実現が可能となっています。


●紙媒体を使わない図書資料提供

 雑誌等のページイメージのデータをすべて1次情報として登録し、利用者に提供します。利用者は、画面上に雑誌を開いて読む、という形で内容を参照することになります。
 データ量が膨大になるため、データ登録や利用の効率化が重要となっています。


●貴重書の参照手段の提供

 古文書や美術品等のように、貴重で利用者が直接手にとって利用できないものを、イメージで提供します。実際に手に取ることの代用とする点から、イメージには高い品質が求められます。そのため、データには古文書の各ページ等を写真撮影しフォトCDに納めたものやデジタルカメラから入力したもの等を使用します。

 今後、さらなる展開が期待される電子図書館について、LIMEDIOはその推進力の1つとなるように、研究・開発を続けて行きます。



問い合せ先
  株式会社リコー
  システムソリューション事業部 ソフトウェア事業センター
  東京都文京区小石川1-1-17 とみん日生春日町ビル
  TEL:03-3815-7261

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