政治学の情報教育
谷 藤 悦 史(早稲田大学政治経済学部教授)
学生は、大学内の各箇所におかれているコンピュータを自由に利用できるが、政治経済学部では、コンピュータを利用した授業と学生の自主的な研究を主な目的としてコンピュータ教室を独自に開設している。この教室は、「計量政治学」、「計量経済学」、各演習など、授業での利用を優先しているが、授業で使用しないときには、オープン利用となっている。利用対象者は、政治経済学部の学生ならびに教職員で、メディアネットワークセンターの授業などを受講し、コンピュータについて基本的な知識を有している者に限定している。コンピュータ教室の目的は、専門科目での高度利用を目的として開設されているからである。コンピュータ教室のハードウェア構成は、パーソナルコンピュータ43台、プリンター2台、UNIXサーバー1台である。さらに、来年度にPCを80台増加する予定である。ソフトウェアは、基本OSとしてMS-Windows、ワープロのMS-Word、表計算のMS-Excel、統計解析のSPSSとSAS、数式処理のMapleV、計量経済分析のRATS、通信ネットワークのNetscape Navigator、Win/Yatなどである。教室の運営については、大学院政治学研究科と経済学研究科の学生からなる18名のTAが登録されていて、常時2名が在室するように勤務体制が組まれ、保守管理をするとともに、学生からの各種の質問に答えるようになっている。「経済学のための計量分析入門」、「計量経済学」の授業が定期的な利用を行い、政治学関連では、「社会調査」、「政治過程論」、「政治意識・世論研究」、「政治コミュニケーション研究」等の専門演習の授業が、不定期に利用している。また来年度から、「計量政治学」、「政治行動論」が新たに設置されるが、同科目での利用も予定されている。専門演習に参加する学生たちが自主ゼミナールを作り利用している場合もある。
メディアネットワークセンター講座の
政治学科の受講者数情報処理入門 I 182 情報処理入門 II 36 情報処理入門 III 6 情報化社会概論 13 コンピュータ応用 12 合 計 249