賛助会員だより
株式会社富士通静岡エンジニアリング
日本大学工学部情報工学科
Internet Navigwareによる
講義補完形自学自習教育の試行間近
背 景
日本大学工学部情報工学科は平成5年に開設した新しい学科です。計算機言語とプログラミング、情報通信、画像処理、データベース、知識情報処理、CADなどのほか、計算機アーキテクチャ、OS、コンパイラ、アルゴリズムなどの情報基礎科目の教育が特徴のひとつです。最近は学部内で受験生に最も人気のある学科になりました。教授スタッフの殆どは、開設時に企業や他大学から招聘しました。このためもあり、教育・研究面で新たな風を起こしています。
サーバを公開する山本教授は計算機アーキテクチャ関連の科目を担当しています。『あなた作る人・私使う人』のフレーズが示すように、ものの原理やつくり・構造に関心をもたない社会風潮下で育った学生達の理解は、芳しくありません。学習対象に関心を抱く教育方法を模索するなか、理解度に応じた学習を可能とするNavigwareの可能性を評価し、数年前より研究グループで活動してきました。
試行システムの概要
Internet NavigwareはサーバからHTML形式の学習教材をネットワーク経由でクライアントに提供します。クライアントはブラウザがあれば機種は問いません。
(1)学習教材
教材は教授が開発するものが主体です。
(a)命令セットアーキテクチャ
平成5年からの講義ノートを整理し、それをもとに命令セットアーキテクチャの教材を開発しました。この教材は旧版のオーサリングツールで作成しています。HTML形式でないためブラウザに旧版の教材を表示するプラグインを組み込んで使います。この7月から受講者全員に学習を課する計画です。
(b)その他の教材
先行して試作した『プログラミング言語Pascal』教材、(株)富士通静岡エンジニアリングが開発したC言語の教材も公開の予定です。
(2)学習支援サーバ
研究室には2台のサーバを置きます。1台は公開用、他の1台は教材開発用です。いずれもプロセッサチップなどを購入して研究室で組み立てたものです。
今後の計画
事物が発展し多くの人々に使われるようになるには、利害・損得抜きでそれに入れ込む努力が必要です。山本研究室での教材公開は、千里の道への一歩を踏み出しに過ぎません。自学自習システムの要は、優れた学習教材の開発・整備です。しかし、教材開発は容易でありません。理解へと導く説明画面の構成と理解度確認用問題画面とをHTML形式文書として作成します。説明画面の数に匹敵する問題画面の作成は教科書の執筆以上の工数を要します。
命令セットアーキテクチャやPascalなどの教材は学内公開後、整備して学外に公開する予定です。また他の講義科目(プロセッサアーキテクチャ、並列処理アーキテクチャなど)の教材も順次開発の予定です。また通信プロトコルやインターネット技術、WAN/LANに関係したネットワーク技術に関する教材の開発も計画しています。
最後に
弊社では、Internet Navigwareを広く皆様に知って頂くために、http://navig.fsel.co.jpで、Internet Navigwareを使った学習が体験できるようになっています。
問い合せ先 |
|
株式会社富士通静岡エンジニアリング |
|
営業推進部 |
|
TEL:0120-120-112 |
|
月曜日〜金曜日(祝日を除く)の9:00〜12:00 13:00〜17:00 |
|
E-mail:sel@fsel.co.jp |
【目次へ戻る】
【バックナンバー 一覧へ戻る】