社会福祉の情報教育
社会福祉学部におけるプログラミング教育
高橋亘 (関西福祉科学大学社会福祉学部教授)
1章 コンピュータとプログラミングに関する講義と進むが、最後の9章で、障害のある人と健常者が分け隔てなく利用できるソフトウェアとしての配慮を盛り込む点に、私たちの教程の特徴がある。WindowsやMacOSのような視覚に依存するOSに対して、圧倒的なハンディを受ける視覚障害者への配慮を盛り込むテーマを取り上げた。この章で、8章までに作成したプログラムに対して、画面の状態を音声で読み上げるように機能を追加する。自然な形で、世界障害問題研究所の提唱するユニバーサルデザインの理念とその実現方法を習得するように配慮した。
2章 Visual Basicへの入門
3章 4コマストーリーの作成
4章 動く絵のフォームの作成
5章 アニメーションの作成
6章 音楽を奏でるフォームの作成
7章 簡単なゲームの作成(IF文、繰り返し実行、 配列の利用)
8章 簡単なデータベースの作成
9章 視覚障害者を配慮したユニバーサルデザイン1)(音声合成装置と連動)
図1 ツールボックスに配置したOCX 図2 OCXを働かせるコード
引用文献 | |
1) | URL: http://www.wid.org/. 小川美紀雄:障害者とマッキントッシュ.東京, 毎日コミュニケーションズ, 1997. |
2) | 高橋 亘:視覚障害者のためのヒューマンインターフェイスにおける ユニバーサルデザインと人工知能. 関西福祉科学大学紀要,Vol.1,p41-49,1998. |