賛助会員だより
株式会社インターネットイニシアティブ
立教大学「Vcampusシステム」導入について
背景
立教大学は、インターネットというツールを単なる便利な通信手段とするのではなく、より充実したインターネットの利用を促し、新しいコミュニティーとして活用しようと考えた。具体的には、学生及び教職員が様々な活動を行うプラットフォームとして、大規模な学内イントラネットの構築を行う。これを立教Vcampusという。当システムは、より便利なインターネット環境の構築をめざし、以下の点を重用し構築された。
システムの概要
(学内イントラネットの構築)
学生・教職員を対象に、メール・外向けWWW・内向けWWW・MLサーバを構築し、学内にイントラネット環境を構築した。これのサーバはFireWallにより保護され、一定のセキュリティポリシーにより運用されている。
(イントラネットサーバ群のアウトソース)
学内のコンピュータセンタ及び教職員の運用負荷を大幅に軽減することを目的として、学内イントラネットサーバ群をIIJコンピュータセンタに設置した。各サーバは24時間の監視体制及び無停電装置により安定稼働・運用されている。
(管理者及びユーザ向けサポートインタフェースの提供)
学生・教職員向けの各サーバのアカウント管理をサポートするために、WWWによる管理インターフェースを提供している。サポートページ上では、ユーザアカウントの登録・削除・パスワード管理・ユーザ情報の提供及びその更新などの作業を可能とした。また、同時に各ユーザはサポートページを通して、パスワード変更・メール転送設定・ML登録を実現可能としている。
(学外からのアクセス環境の提供)
学外からのアクセスを希望する学生及び教職員は、ダイアルアップアカウントを購入することにより、インターネット及び上記イントラネットへのアクセスが可能となっている。
(PPPアクセス用ユーザサポート窓口の提供)
IIJ内のサポートセンタにおいて、ユーザサポート窓口を開設した。学生・教職員は、PPP接続時の技術的な質問をIIJコールセンタに電話にて質問することができる。
ネットワーク概要
図1参照
ユーザサポート機能概要
管理者用
システム導入効果
本システムは99年4月より稼働を開始した。ネットワーク的なパフォーマンスの向上及び運用上の負荷軽減という意味においては評価を得てきたといえる。しかし、本当の評価は、イントラネット内のコミュニティの確立である。よって、今後はコンテンツの充実に主眼がおかれ、本当の評価はその成果物によって計られることになる。
今後の運用について
今後のV-campusの発展には、OB及びご家族の参加などが望まれている。これは、V-campusを単なる学内インフラとするのではなく、立教大学関係者によるバーチャルなコミュニティとするためである。また、コンテンツの充実促進も望まれている。システム的な面においては、OB及び家族へのアカウント提供のための個人認証システムの構築を検討している。また、IPマルチキャストなどの最新テクノロジーによる、学内活動・授業の動画配信の検討を積極的に行っていきたいと考えている。
図1 ネットワーク概要
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TEL:03-5259-6101 | |
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