情報教育と環境
このように、本学では1968年に始まった汎用コンピュータを用いたコンピュータ言語教育から、ワークステーションを使用したコンピュータ利用教育やパソコンを使用した情報リテラシー教育へとコンピュータのハードウェアの更新に伴い教育内容も変わってきた。
1968年 電子計算センター設立、Burroughs B-220導入、コンピュータ教育開始 1974年 FACOM 230-45Sに更新、汎用コンピュータを利用した教育の開始 1986年 ACOS-S850に更新、芝園キャンパスと津田沼キャンパスに演習室を開設
両キャンパス間を無線接続し、パソコンをTSS端末とした汎用コンピュータの利用教育及びパソコンのスタンドアロン教育開始1987年 大学間ネットワーク(N1ネットワーク)に加入、学外利用開始 1993年 研究支援システム(SUNワークステーション)導入、研究用アプリケーションソフトウェアを整備 1994年 芝園キャンパスに情報基礎教育システム導入
パソコン(PC9821)162台及びワークステーション(EWS4800)8台でLAN構築津田沼キャンパスに情報応用教育システム導入
ワークステーション(SUN SPARC Station)81台をLAN構築両キャンパス間を専用回線で接続1996年 津田沼キャンパス内をLAN構築、情報コンセント設置 1997年 芝園キャンパス内をLAN構築、情報コンセント設置 1998年 芝園キャンパス情報基礎教育システム更新パソコン(PC9821NX)210台導入、情報リテラシ教育開始(全学科) 1999年 津田沼キャンパスに多目的演習室開設、ワークステーション(SUNUltra)150台導入
基幹LAN転送速度:622Mbps(各建物に設置したATMSwitch間)
支線系転送速度:10/100Mbps(自動切換)
図 情報基礎教育システム図
5.次世代型 多目的演習室(巻頭カラーぺージ参照)
昨年末の新校舎完成に伴い、基幹LANを再構築した。また、この新校舎には多目的演習室を設置し、次世代の超高速ネットワークのギガビットイーサネットを導入、大規模システムでのATMとギガビットネットワークの融合を果たした。
この演習室にギガビットネットワークを導入したのは、インターネット・イントラネット及び、VODを利用したマルチメディア授業に耐えうる超高速ネットワークが必要になったためである。同演習室は定員150名の大教室にワークステーション150台を揃え、120インチスクリーン2面を前方に、教室内中間付近には電動スクリーン4面を備えた。プロジェクターは合計6台整えられ、大教室ながら、すべての学生がどこからでも同じ情報を共有できる学習環境が構築されている。ワークステーションには、すべて薄型の18インチ液晶ディスプレイと省スペース型キーボードを採用している。
また、ワークステーションの配置は、島のような円形レイアウトを数カ所に採用し、一斉授業からグループ学習、個別学習に至るまで多様な学習形態への対応を可能としている。
さらに新校舎を中心に多数の情報コンセントを増設し、いつでもインターネットや電子メールを使用できる環境に整備した。
文責: | 千葉工業大学 電子計算センター助教授 |
竹本 篤郎 |