第7回
事務部門管理者会議 開催報告

開催日

平成15年11月28日(金)

会  場

アルカディア市ヶ谷(東京、私学会館)

主  催

社団法人 私立大学情報教育協会

開催趣旨

教育の情報化を通じて学生一人一人に適した学習環境を実現するため、事務部門管理者に大学として対応すべき教育支援の課題、対応策、補助金の活用について関連情報を提供し、理解の普及を図ることを目的として開催する。

参加対象

  当協会加盟の法人・大学・短期大学の事務局長、部長、課長の管理職員
     
参加者数   231名
(123大学、6短期大学)
 

 

開会挨拶
  社団法人 私立大学情報教育協会 戸高 敏之会長

講 演
「教育改革とeラーニング」
青山学院大学経営学部教授 玉木 欽也氏

 教育改革の成否は、教員と職員が一体となり、大学あげての教育支援が組織的に展開されるか、否かに依存してくる。そこでの教育は、教員が「教える授業」から学生自らが「学ぶ授業」へ、教育方法の抜本的な転換が不可欠となってくる。その一つの手段としてのeラーニングについて、学生の学習意欲を惹起し、いつでもどこでも学習を支援する手法として、その可能性と課題を紹介された。 具体的には、教育改革とは何か、eラーニングの定義と学習形態、学習方法、授業の評価、必要な人材、学習管理システム、情報技術の標準化などについて事例を含めて提案された。


問題提起
「学生の品質保証を可能にするサイバーチュータの提案」

総  論  井 端 正 臣 事務局長(社団法人 私立大学情報教育協会)

事例発表 「ITを活用した学生支援構想」
       斉 藤 和 郎 氏(札幌学院大学情報処理課長)

 大学の評価は、教育の成果としての学生一人一人の質が問われ学生に対する最適な指導陣、相談者を交えたきめの細かい個人教育により、大学が掲げる人材育成の実現が不可欠となる。そのためには、大学教職員が一体となった個人指導を可能とするため、ITを活用したチュータシーステム、指導・助言の情報システムの構築が要請されてくる。
 総論では、教育改革に関する国の取り組み、大学教員の認識(当協会調査結果)が紹介され、学ばせるための教育システムの構築
と大学として取り組むべき課題を提案し、参考例として米国での取り組みが紹介された。
 事例紹介では、 個別指導・助言のための電子カルテと情報システムの事例として、システム構築の背景、概要、システムによる学生支援、今後の課題について具体的に紹介された。


井端事務局長

斉藤 和郎氏


「大学における情報環境の整備計画と本協会の取り組み」
  社団法人 私立大学情報教育協会事務局

 情報環境の整備計画に対する大学の方向性の調査結果を報告し、また、著作権処理、コンテンツ作成など本協会事業としての対応を報告した。
 


「情報関係補助金に関する申請のノウハウ」
社団法人 私立大学情報教育協会事務局

 補助金の補助対象の範囲や申請上の留意点について徹底した紹介を行い、大学の予算編成に反映されるよう情報提供を行った。