e−ラーニングをはじめとする情報技術を活用した教育が本格的に拡がりつつあ
る。印刷物の教材から学内LAN の上に電子化した教材が掲載され、学びたい時に
いつでも、どこでも学習が可能になってきた。
これまでの一方通行的な授業から、教員と学生がコミュニケーションしながら、学生一人々に相応しい授業の実現が高まるなど、教育方法の改善や新しい学習環境の創出など、ファカルティ・ディベロップメントの改善に大きな期待がかかる。し
かし、情報技術の活用が進めば進むほど、教育の在り方全般に亘り大学としての教育政策の明確化が求められ、教育内容の豊富化・高度化、教育の通用性・質保証の確保に向けた基本的な教育課題への取り組みが要請されてくる。
とりわけ、通用性のある教育の実現には、国内外の大学および社会との連携を取り入れた「共生の教育システム」の構築が不可欠であり、産業界、法曹界、報道関係機関、医療関係機関、政府機関などの関係各機関からの教材・素材の提供・作成支援、専門家による教育支援、教員の人材派遣、インターンシップ・ワークショップの受け入れなど、社会による教育支援の実現が望まれる。
本会議では、このような現状認識を踏まえつつ、教育の産官学連携による新しい教育支援の在り方について可能性を模索し、社会支援によるネットワーク作りの実現に向けた構想について協議する場としたい
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