平成16年度
教育の情報化のための理事長学長等会議 開催報告

開催日 平成16年7月31日(土)
会  場 明治大学駿河台校舎リバティタワー
主  催 社団法人 私立大学情報教育協会
後  援 文部科学省
テーマ 教育の通用性・質保証を高める教育政策
開催趣旨

e−ラーニングをはじめとする情報技術を活用した教育が本格的に拡がりつつあ
る。印刷物の教材から学内LAN の上に電子化した教材が掲載され、学びたい時に いつでも、どこでも学習が可能になってきた。
これまでの一方通行的な授業から、教員と学生がコミュニケーションしながら、学生一人々に相応しい授業の実現が高まるなど、教育方法の改善や新しい学習環境の創出など、ファカルティ・ディベロップメントの改善に大きな期待がかかる。し
かし、情報技術の活用が進めば進むほど、教育の在り方全般に亘り大学としての教育政策の明確化が求められ、教育内容の豊富化・高度化、教育の通用性・質保証の確保に向けた基本的な教育課題への取り組みが要請されてくる。
とりわけ、通用性のある教育の実現には、国内外の大学および社会との連携を取り入れた「共生の教育システム」の構築が不可欠であり、産業界、法曹界、報道関係機関、医療関係機関、政府機関などの関係各機関からの教材・素材の提供・作成支援、専門家による教育支援、教員の人材派遣、インターンシップ・ワークショップの受け入れなど、社会による教育支援の実現が望まれる。
本会議では、このような現状認識を踏まえつつ、教育の産官学連携による新しい教育支援の在り方について可能性を模索し、社会支援によるネットワーク作りの実現に向けた構想について協議する場としたい 。

参加対象

  理事長、学長、理事、副学長(学長補佐)、学部長、教務部長(教員限定)、短期大学の学科長
参加者数   185名(96大学、10短期大学)
理事長、学長: 31名
副理事長、理事: 16名
副学長、学長補佐: 23名
学部長、短期大学学科長、教務部長: 54名
随伴: 62名

13:00 会長挨拶

戸高 敏之氏(社団法人私立大学情報教育協会会長)
  会場校挨拶

長吉  泉氏(明治大学理事長)
来賓挨拶

河村 建夫文部科学大臣(当時)

13:15 講 演「産学連携による教育革新」

大学教育の現状について、問題発見や問題解決能力を高めるための努力、独創性を育む努力が十分でない状況を指摘した上で、学生の自己実現能力、人間力の養成を意識した教育政策の重要性と実現に向けての戦略として、産業界等社会による教育支援の可能性を模索・構想した。

講師:相磯 秀夫氏(東京工科大学学長)
 

14:30 事例報告「大学連携、社会支援を取り入れた教育政策と課題」
 
事例1 : 自治体と連携したプロジェクト教育
(説明:東京電機大学、中村 尚五情報環境学部長)
 
事例2 : インターネットで大学間・産業界による授業支援
(説明:帝塚山大学、石澤 末三学長)

15:50 全体討議「教育の通用性・質保証を高める教育政策を考える」
  教育の通用性、教育の質保証を高めるためには、教員一人ひとりの意識変革が避けられない。理論と実際のマッチング、学ぶことの動機付けは、ファカルティ・ディベロップメントの基本的な課題である。それには、社会での現場情報・体験情報など生きた教材の導入や、社会・企業などでの就業体験の教育など、産業界、地域社会等の学外関係機関による支援・協力が不可欠である。ここでは、教育改善のための産官学連携の可能性について模索し、実現のための課題について共通理解を深めた。
  ※問題提起:事務局
※全体討議

*文部科学省の対応(杉野 剛専門教育課長)

16:50 関連情報提供「情報化投資額の実態と補助金の活用」

17:20 懇親会