平成17年度
教育の情報化のための理事長学長等会議 開催報告

開催日 平成17年8月4日(木)
会  場 青山学院大学(相模原キャンパス)
主  催 社団法人 私立大学情報教育協会
テーマ 教育改革を目指すための情報化戦略を考える
開催趣旨

大学教育の成果が社会から問われている。大学を卒業しても基礎的能力の不足が目立つなど、教育に対する質保証が取り沙汰されている。国・社会からは、 課題探求能力、自己実現能力、創造力、人格陶冶能力などを基礎にした多様な 教育が大学に要請されてきている。また、第三者機関による大学評価の義務化 をはじめ、優れた教育プログラムへの支援を通じて、大学としての組織的な教 育改善の取り組みが要請されてきている。   教育改革の成否は、大学としての自己変革と教員一人ひとりによる教育改善 への取り組みが基本で、学生一人ひとりの能力に適した教育の実現が不可欠で ある。それゆえに、教育改善を実現するための工夫と体制について、教員自身 の取り組み、大学としての取り組み、大学では解決できない課題について、対 策が講じられていくことが必要である。とりわけ、学びの動機付を高めるファ カルティ・ディベロップメントや単位の実質化を実現する学習支援、人間力を 高める社会との接点の場を多く設けるなど、情報技術の活用を含め工夫すべき点が多々考えられる。
 本会議では、このような現状認識を踏まえ、情報化戦略として大学が組織的 に取り組むべき課題を整理・確認し、実現の可能性および対応策についての方 向性を協議し、共通理解を得たい。

参加対象

  理事長、学長、理事、副学長(学長補佐)、学部長、教務部長(教員限定)、短期大学の学科長
参加者数   174名(93大学、4短期大学)
理事長、学長: 25名
副理事長、理事: 15名
副学長、学長補佐: 24名
学部長、短期大学学科長、教務部長: 44名
随伴: 66名

13:00 会長挨拶

戸高 敏之氏(社団法人私立大学情報教育協会会長)
  会場校挨拶

武藤 元昭氏(青山学院大学学長)

13:10 紹介「大学戦略としての教育支援の取り組み」

教育改革を実現するための教育政策として、授業での教材作成および教員W e b サイト支援、遠隔授業支援、授業評価アンケート支援など、情報技術を活用した支援の取り組み、効果などについて紹介いただいた。

東   孝博 氏(獨協大学副学長)
 

13:45 解説「教育改革を目指したe ラーニングのすすめ」

学生の能力・理解度に応じた教育を大学が組織的にどこまで対応することができるのか、e ラーニング導入に伴う留意点、課題について、本協会コンテンツ標準化委員会の報告を踏まえ、解説・紹介いただいた。

玉木 欽也 氏(青山学院大学経営学部教授)
 

14:30 紹介「情報技術を駆使した大学連携共同授業」

「国際ネットワーク大学コンソーシアム」を活用し、国公私の大学、地域社会の専門家等 による最適な教授陣で遠隔ライブ授業、インターネットオンデマンド授業により、教育の高化を目指す共同授業の取り組みについて紹介いただいた。

岡本  健 氏(中部学院大学学長)
 

15:20 全体討議「教育改革を目指すための情報化戦略を考える」
  教育改善調査の結果を踏まえ、情報化戦略として大学が組織的に取り組むべき課題、教員身による課題、大学を超えて取り組むべき課題、文部科学省の施策としての課題を整理し、実現の可能性についてシンポジウムを行い、取り組みへの意思確認および対応策の方向性について共通理解を得た。
  問題提起:事務局
パネリスト:戸高 敏之氏(同志社大学、本協会会長)
        斎藤 信男氏(慶應義塾大学、本協会副会長)
        向殿 政男氏(明治大学、本協会常務理事)
        河田 悌一氏(関西大学、大学長)
 

16:20 関連情報提供「情報化投資額の実態と補助金の活用」

17:10 懇親会