平成17年度
大学情報化全国大会 開催報告

開催日

平成17年 9月7日(水)・8日(木)・9日(金)

会  場

アルカディア市ヶ谷(東京、私学会館)

主  催

社団法人 私立大学情報教育協会

後  援

文部科学省

開催趣旨

大学全体の情報化を普及促進するための課題として、情報技術活用の組織的取り組み、情報技術を活用した教育事例、個人情報保護対策、著作権問題、最先端の技術動向などを中心とした解説、事例紹介を行い、国公私立大学の大学関係者に必須の情報提供と理解を深めることを目的とする。

参加対象

  国公私立大学・短期大学の教職員、賛助会員(企業)
参加者数   447名(172大学、18短期大学、賛助会員23社)



9月7日(水) 会場:3F富士

11:00 開会挨拶  
  社団法人 私立大学情報教育協会 戸高 敏之会長

●e-Learningの実施と効果  
  「教育改革を目指したe ラーニングのすすめ」
玉木 欽也 氏(青山学院大学経営学部教授)

本協会コンテンツ標準化委員会がまとめたe-Learning導入のためのガ イドラインを本委員会委員である同氏より解説いただくとともに、青山院大学での取り組みも紹介された。

11:00 <関連事例紹介>  
 e-Learning の効果的な活用方法として、二つの実践例を紹介された。
「基礎教育理解のための個別学習支援システム」
松浦  執 氏(東海大学開発工学部沼津教養教育センター助教授)

物理学の基礎教育の理解を深めるため、対面授業では、伝統的な講義やトレーニング、実験や観察を通じたactive learningを、また個別学習支援では、予復習、特に分散型反復学習での復習をe-learning用い効果をあげた事例の報告をされた。

11:30 「ブレンデッド・ラーニング:対面授業とe- Learning の融合」
杉山 伸也 氏(慶應義塾インフォメーションテクノロジーセンター所長)

多様な学習者ニーズに応じ、教育形態そのものの変容を余儀なくされている現状を背景に2003〜2005年度の3年間行ってきた実験的な授業におけるe-learningと対面授業の融合の具体的な事例を紹介していただだくとともに、今後の課題について報告された。

12:00 休憩(90分)

13:30 「インターネットによる大学間授業交流と教材の公開」
  ・オンデマンド授業流通フォーラム
     内山 博夫 氏(オンデマンド授業流通フォーラム事務局)

・日本オープンコースウェア
     福原 美三 氏(慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構教授)

インターネットを活用した大学間授業交流に関して、主として日本国内 での取り組みであるオンデマンド流通フォーラムと国際的な取り組みである日本オープンコースウェアに関しての実践の報告をされた。

14:00 ●教員側に求められる個人情報保護対策
堀部 政男 氏(中央大学法科大学院教授)

個人情報保護法により、本人の同意無しに情報を提供することが出来なくなった現状を背景に、個人情報保護法上の教員の立場から、教育活動における個人情報取り扱いの留意点、対応策について解説いただき、フロアを交えた質疑応答が行われた。

15:00 休憩(20分)

15:20 ●提言・報告  
社団法人 私立大学情報教育協会

「情報化対策への提言〜教員・大学・学外における戦略〜」
「IT 活用のための教員向けe-講習」
「情報化対策のための補助金活用」
「デジタルコンテンツの共有と著作権処理」

本協会で実施した調査や研究報告などをもとに情報化対策への提言を行う他、補助金活用の解説などが行われた。

16:30 終了


9月8日(木)

  ●大会発表(102件)  
  発表は6会場で同時開催した。下記の発表名は発表代表者名のみ掲載。 
 
発表 番号 分野 発表タイトル 発表
代表者名
大学名
9:40 A-1 語学 ITを利用したe-Learning用教材開発 川名 典人 札幌国際大学



10:00 A-2 語学

学習習慣の効果的形成をめざして−BBC放送とe-Learningシステムの融合

山本 英一 関西大学
10:20 A-3 語学 日本語能力試験2級文法対応マルチメディア教材の開発:英語圏の学習者を対象として 小池 正平 摂南大学
10:40 展示紹介・休 憩(20分)
11:00 A-4 情報 組み込みシステムプログラミングの教育用基板の開発 小田井 圭 湘北短期大学
11:20 A-5 情報 C言語教育におけるe-Learning教材の開発と運用 中川 重和 倉敷芸術科学大学
11:40 A-6 情報 学生主体の理数系教材開発による全学的なe-Learningの取り組み 山川 広人 千歳科学技術大学
12:00 展示紹介・休 憩(90分)
13:30 A-7 情報 情報基礎教育のための共通カリキュラムと電子教材 梅田 茂樹 武蔵大学
13:50 A-8 情報 ロボットシミュレーションによるオブジェクト指向プログラミング学習教材開発の試み 高山 文雄 いわき明星大学
14:10 A-9 情報 PC画面動画キャプチャー教材の活用 矢島 彰 大阪国際大学
14:30 展示紹介・休 憩(20分)
14:50 A-10 情報 Flashを用いたアルゴリズム学習教材の開発 中井 哲夫 大阪国際大学
15:10 A-11 情報 簡易なLMSおよびHTML教材作成システムの開発 大場 和久 日本福祉大学
15:30 A-12 その他 TIESと授業ライブ配信・授業録画 細谷 征爾 帝塚山大学
15:50 休 憩(10分)
16:00 A-13 理工 「図学教育におけるITの活用」 塩見 弘幸 中部大学
16:20 A-14 理工 数学の学習を支援するマルチメディア教材の開発(2)---教材をeBookとして配信する試み--- 佐藤 宏一 北海道工業大学
16:40 A-15 理工 大学共通教育数学のe-Learning system の構築 西本 敏彦 高知工科大学
17:00 休 憩(10分)
17:10 A-16 芸術 PCを使用した衣装形状のデザインからCAD/CAMによる作品制作までの授業計画 加藤 素子 名古屋学芸大学
短期大学部
17:30 A-17 芸術 加賀友禅の魅力を引き出す『加賀友禅遊戯』ゲームの開発 高田 伸彦 金沢学院大学
9:40 B-1 医薬 診療放射線技師教育おけるe-Learningの活用 佐藤 昌憲 駒澤大学



西
10:00 B-2 医薬 歯学部における病理診断学の学習支援に向けたメディア教材の開発 佐藤 かおり 日本歯科大学
10:20 B-3 医薬 医療の情報化を学習する仮想病院実習室について 豊田 修一 国際医療福祉大学
10:40 展示紹介・休 憩(20分)
11:00 B-4 社会 「法律キャリアプランニング」授業の実践 北村 隆憲 東海大学
11:20 B-5 社会 簡易データベースの一致検索を用いた、自己達成確認用教材開発 中野 美雅 高田短期大学
11:40 B-6 その他 重要点を学生に繰り返し教え込むためのスライドショー活用 黒須 誠治 早稲田大学
12:00 展示紹介・休 憩(90分)
13:30 B-7 情報 授業効果の直接的測定−表計算ソフトの場合− 千葉 保男 安田女子大学
13:50 B-8 情報 情報基礎教育プレイスメントテストの開発 中野 彰 武庫川女子大学
14:10 B-9 情報 情報倫理教育確認試験の実施について(情報倫理教育の試行的取り組み) 西尾 信大 龍谷大学
14:30 展示紹介・休 憩(20分)
14:50 B-10 社会 大学入試における「情報」の導入について 植竹 朋文 専修大学
15:10 B-11 その他 オンデマンド授業方式による統計学導入講座実施報告 瀧澤 武信 早稲田大学
15:30 B-12 理工 WBTによる数学導入教育 古川 勉 早稲田大学
15:50 休 憩(10分)
16:00 B-13 理工 テレビ会議システムを応用した工学系高校・大学連携プロジェクト教育 金井 徳兼 神奈川工科大学
16:20 B-14 その他 地域・海外発信型マルチメディアWebログの構築 藤田 晴啓 東洋大学
16:40 B-15 医薬 歯科大学におけるe-Learning環境整備への取り組み 金銅 英二 松本歯科大学
17:00 休 憩(10分)
17:10 B-16 人文 教育委員会と連携したe-Learningの実践 仲井 克己 帝京平成大学
17:30 B-17 語学 インターネットを利用したカナダの大学との連携授業の実践 廣瀬 孝文 岐阜聖徳学園大学
9:40 C-1 情報 学内電力エネルギー監視システムと体験型情報システム開発実習 永田 武 広島工業大学



10:00 C-2 情報 コンピュータリテラシとしてのOSインストールとPC環境設定実習 中尾 泰士 奈良産業大学
10:20 C-3 情報 ワークショップ可視化のための検討とシステムの試作 武田 俊之 関西学院大学
10:40 展示紹介・休 憩(20分)
11:00 C-4 語学 互恵的な読書共同体を創出するWebアプリケーションの開発 水野 邦太郎 慶應義塾大学
11:20 C-5 語学 コンピュータとネットワークを利用した英語科目の学習効果 川端 淑子 山陽学園大学
11:40 C-6 語学 e-Learningの光と影に関する実証的研究 与那覇 信恵 文京学院大学
12:00 展示紹介・休 憩(90分)
13:30 C-7 語学 英語語学教育に於けるweb教材と遠隔ビデオ録画システム応用 飯沼 瑞穂 慶応義塾大学
13:50 C-8 理工 コンピュータ演習と磁性体工学授業へのオンラインテスト適用とその比較 阿久津 典子 大阪電気通信大学
14:10 C-9 理工 電子教材を用いた発見型ものづくり教育のこころみ 林 秀千人 長崎大学
14:30 展示紹介・休 憩(20分)
14:50 C-10 理工 ミニッツシートの導入によるパワーポイント+ホームページ型授業の改善 日下部 慧 東京理科大学
15:10 C-11 理工 学生による質問受付・理解度調査が可能な授業運営システムの開発と実施 藤田 勝康 北海道工業大学
15:30 C-12 情報 eLearningシステムでの学生の誤答に対する対応について 最首 和雄 明星大学
15:50 休 憩(10分)
16:00 C-13 情報 コンピュータリテラシー教育における文字入力方法の検討 吉岡 亨 日本工業大学
16:20 C-14 情報 情報コンセントとホットスポットを利用したネットワークリテラシ教育 山本 孝一 浜松学院大学
短期大学部
16:40 C-15 情報 プログラミング言語学習専用パーソナルコンピュータによるプログラミング教育 神谷 達夫 京都創成大学
17:00 休 憩(10分)
17:10 C-16 情報 海外の日本語学習者に向けた、学生参加型英語版ウェブサイトの作成及び配信 北村弥生 戸板女子短期大学
17:30 C-17 情報 「2006年問題」を踏まえた情報基礎教育の構築 小野 賢太郎 武庫川女子大学
9:40 D-1 社会 イメージ・モデリング・シミュレーション思考支援ソフトによる参加型e-Learningの効用 池田 誠 東洋大学



西
10:00 D-2 社会 株式投資教育・地域学習によるITスキル形成 松本 直樹 松山大学
10:20 D-3 社会 ICT活用による授業展開とインパクト:携帯電話による授業アンケート導入と効果 清水 亮 三重中京大学
10:40 展示紹介・休 憩(20分)
11:00 D-4 人文 課題提出のための携帯利用の試み 堀田 美保 近畿大学
11:20 D-5 人文 大学新入生対象のスタディ・スキルズ授業におけるe-Learning環境の活用 豊川 和治 日本大学
11:40 D-6 医薬 ITを活用したアナログ方式による講義の可能性と課題 林 英幸 北海道医療大学
12:00 展示紹介・休 憩(90分)
13:30 D-7 その他 学内LANによる3キャンパスを結んだ双方向リアルタイム遠隔授業「スポーツ指導論」の実践 五明 公男 法政大学
13:50 D-8 その他 フリーソフトウェア『XOOPS』によるe-Learningと授業支援システムのデザイン 伊津 信之介 東海大学福岡
短期大学
14:10 D-9 その他 幼児教育科「社会福祉援助技術論」におけるデジタル紙芝居の利用効果 荻原 尚 武蔵野学院大学
14:30 展示紹介・休 憩(20分)
14:50 D-10 その他 地域環境科学の教育・研究における空間情報科学・技術の活用に関する基礎的研究 小寺 浩二 法政大学
15:10 D-11 その他 講義収録自動アーカイブ・配信システムを活用した授業研究の方法 平山 勉 名城大学
15:30 D-12 その他 e-Learningを活用した入学前指導 廣田 英樹 奈良産業大学
15:50 休 憩(10分)
16:00 D-13 社会 入学事前教育プログラムにおけるWebの活用 新井 正一 目白大学
16:20 D-14 社会 基礎学力確立のためのe-Learningシステム活用の取組−経済学教育を例として− 児島 完二 名古屋学院大学
16:40 D-15 社会 TV会議システムとPC会議システムを併用した3国間ビジネスゲームの試み 韓 尚秀 大阪国際大学
17:00 休 憩(10分)
17:10 D-16 人文 講義補完型マルチメディア教育システムの構築とその運用に関する研究 川合 治男 東京成徳大学
17:30 D-17 医薬 教育用ファイルサーバ「課題提供システム(仮称)」による教育支援の試み 片倉 隆 北里大学
9:40 E-1 情報 記述型プログラミング演習問題に対する自動採点方式の検討 山本 富士男 神奈川工科大学


10:00 E-2 情報 情報処理技術者試験を対象とした学力評価システムの開発 津森 伸一 岐阜聖徳学園大学
短期大学部
10:20 E-3 情報 携帯電話を活用した簡易型授業支援ツールの実践 松永 公廣 摂南大学
10:40 展示紹介・休 憩(20分)
11:00 E-4 情報 ゼミ配属支援システムの構築 安留 誠吾 大阪工業大学
11:20 E-5 情報 振替受講を活用した欠席を生まない情報リテラシー教育 本庄 勝巳 札幌大学
11:40 E-6 情報 共有ファイルと表計算ソフトを活用した小テスト支援ツール 岸川 洋 九州情報大学
12:00 展示紹介・休 憩(90分)
13:30 E-7 情報 京都女子大学の講義ビデオ検索データベース開発と市販e-Learningシステムの比較 水野 義之 京都女子大学
13:50 E-8 情報 ノートPC貸与による学習活動の支援と効果 河野 稔 兵庫大学
14:10 E-9 情報 レポート管理機能を中心としたWeb学習支援システム 貞野 宏之 福岡女学院大学
14:30 展示紹介・休 憩(20分)
14:50 E-10 情報 情報モラル向上支援を目的としたログオン時の出題システムの活用 渡邉 恵子 高千穂大学
15:10 E-11 情報 演習室環境に応じたKNOPPIXのカスタマイズ 佐藤 伸也 姫路獨協大学
15:30 E-12 情報 学習履歴管理システムの一考察 江上 邦博 千葉経済大学
短期大学部
15:50 休 憩(10分)
16:00 E-13 情報 コンピュータによる和文書検証作業支援 小堺光芳 東海大学短期大学部
16:20 E-14 情報 小規模組織におけるNet−Commonsシステムの運用と学習支援 花田 経子 新島学園短期大学
16:40 E-15 情報 順序関係の関連構造による理解状態解析支援システムの開発 武村 泰宏 大阪芸術大学
17:00 休 憩(10分)
17:10 E-16 情報 大学内PCを活用した自宅からの遠隔自習支援システムの開発と評価 松木 孝幸 東京家政大学
17:30 E-17 生活 食教育を支援するe-Learning教材−高学年児童と親の食生活調査結果を踏まえて− 辻 とみ子 名古屋文理大学
17:50 E-18   発表中止    
9:40 F-1 理工 ネットワークを介した配信型セキュリティ教育の実践 西山 裕之 東京理科大学



西
10:00 F-2 理工 グリッドコンピューティングによる遠隔教育システムの設計 溝口 文雄 東京理科大学
10:20 F-3 理工 オープンソースCMSの土木教育支援システムへの適用性に関する研究 若菜 啓孝 東和大学
10:40 展示紹介・休 憩(20分)
11:00 F-4 理工 携帯情報端末を用いた学生着席位置の調査と成績との関係 遠藤 拓 日本大学
11:20 F-5 理工 学生実験管理システムの構築について 中尾 剛 いわき明星大学
11:40 F-6 理工 GRIDとシンクライアントを利用したe-Learningシステムの設計 平石 広典 東京理科大学
12:00 展示紹介・休 憩(90分)
13:30 F-7 理工 LaTeXを利用した教材の作成と解答、解説文書のWebでの配信方法の作成 平野 照比古 神奈川工科大学
13:50 F-8 その他 自然言語処理・音声処理技術を用いたe-Learningシステムの開発に向けて 江原 暉将 諏訪東京理科大学
14:10 F-9 その他 バーコードリーダを用いた出席確認システムの構築(II)−改良とその比較分析− 小林 正樹 大阪国際大学
14:30 展示紹介・休 憩(20分)
14:50 F-10 事務 遠隔教育インタラクション支援の試み 金田 佳宏 東京工業大学
15:10 F-11 事務 学生個人向けポータルサイトの構築 平田 百合 大阪経済大学
15:30 F-12 事務 webを活用した履修登録によるカリキュラム作成支援 細谷 聡 新島学園短期大学
15:50 休 憩(10分)
16:00 F-13 語学 CMSを用いた英語授業改善 塩川 春彦 北海学園大学
16:20 F-14 語学 英語基礎学力養成とTOEIC受験のためのe-Learningによる学習支援システム構築に向けて 谷岡 朗 日本大学
16:40 F-15 語学 FLASHによる韓国語CAI教材 油谷 幸利 同志社大学
17:00 休 憩(10分)
17:10 F-16 その他 大学生のインターネット利用状況調査 川田 隆雄 同志社女子大学
17:30 F-17 その他 社会福祉実践教育におけるシミュレーション型教材の開発と実践の試み 松山 恵美子 淑徳大学


●展示会(出展企業46社)  
  8日(木)から9日(金)の2日間にわたって開催した。
出展企業一覧、各社の展示概要・製品 は こちら
5F大雪  3F富士

9月日(金)

10:00 ●e-Learning と著作権  
鈴木 雄一 氏(東京理科大学情報メディアセンター教授)

デジタルコンテンツに関する著作権について、基本的な概念として著作権、著作者人格権、著作隣接権から始まり、私的使用や引用、大学教員の職務著作、教育機関における例外措置など e-learning システムを運用する際に避けて通れない法律的問題点について解説された。

11:00 休憩(10分)

11:10 ●e-Learning のための授業設計  
e-LearningやCALLシステムなどITを効果的に教育に活用するための授業設計について、実践事例を紹介された。
  「e-Learning を活用した経済学の教育」
中嶋 航一 氏(帝塚山大学経済学部教授)

経済学の教育的課題に対し、e-learning活用し、教育の質と生産性の向上・学習量の増加と学習効率の向上・戦略的経営の実現といった効果をあげた教育事例について報告された。

11:40 「IT活用による複数言語教育プログラム」
小野 隆啓 氏(京都外国語大学外国語学部教授)

学習者が複数言語を同時に言語運用能力を向上させ、異文化に対する理解を深めることのできる自立型CALL教材と複合型・授業連結型CALL教材を利用した複数言語同時教育プログラムについて報告された。

12:10 展示会 出展内容紹介(10分)

12:20 休憩(100分)

14:00 ●学習管理システム導入の必要性
中村 寿宏 氏(神奈川大学大学院法務研究科助教授)

eラーニングを大学で展開するためのベースとなる学習管理システム(LMS)の求められる機能についての論議が展開された後、講演者の豊富な経験に基づき、標準規格か独自規格か、統合型か単純機能型か、ASPか自前サーバ設置かなどの点につき詳しい議論が展開された。

14:30 <市販システムの導入事例>  
  市販の学習管理システムの導入事例を2 大学から紹介された。
  BrackBoard 導入事例: 鈴木 治郎 氏 (信州大学医学部保健学科教授)
WebClass 導入事例:塚原 渉 氏(電気通信大学大学院情報システム学研究科助手)


15:30 ●教育研究支援のための組織改革  
吉田 悦志 氏(明治大学教育の情報化推進本部本部長)
安藏 伸治 氏(明治大学教育の情報化推進本部副本部長)

全学的にITベースの教育支援を展開している明治大学の、デジタルコンテンツ作成の支援のみならず、教室のプレゼンテーション設備やソフト購入など、教育支援すべてを扱う組織の立ち上げと、その取り組みを紹介された。

16:00 終了