日本の労働人口は 1995 年付近をピークとして減少し、 50 年後には現在より約 37 %減少する予測がなされています。日本が科学技術創造立国を目指すためには、科学や工学を志す若者を増加させ、一人一人のモチベーションや科学的・工学的創造力を高める人材育成が重要であります。そのために工学、理学の基礎であるの物理学の教育は最も重要であり、学生の興味を引き、教育効果を上げる教育方法を開発する必要があります。
そのような時勢に先駆け、物理学教育 IT 活用研究委員会は、これまで IT を利用した教育活用のための事例報告を 2 回行い、さらに、教育利用のためのインターネット物理学のリンク集の Web サイトを立ち上げました。また、現在、物理学のサイバー・キャンパス・コンソーシアムグループの立ち上げを準備し、物理学のコンテンツ作成を目指しております。
また、数年前から高等学校では情報科目が授業に組み込まれ、情報技術になれ親しんだ生徒たちが大学に入学してきます。そのような学生のための物理学の講義は様々なメディアの利用が必然となってきています。さらに、私情協の教育方法研発表会にみられるように積極的にIT技術を利用した大変多くの授業改善が報告されています。
そこで、委員会では、物理学に適したIT利用と授業改善について、コンテンツ作りの観点から物理学IT活用研究集会を企画しました。コンテンツ作成および利用を行う場合の簡単でかつ有益なIT技術の利用法についての情報を提供する予定です。
特別講演では、文科省の「特色ある大学教育支援プログラム」で採択された千歳科学技術大学の小松川浩先生に、 COL 、 e-learning および周囲の高校の先生を巻き込んだコンテンツ作りについてのご 講演を頂くことにしております。基調講演では東海大学の松浦執先生には、長年の Web 利用教育のご経験から、物理学教育の中での IT 利用の目指すところについてご講演いただきます。
ワークショップでは、コンテンツ作成のノウハウや今や直前となっている情報提供手段としての携帯電話の可能性について情報を頂きます。最後に、パネルディスカッションでフロアーと講演者との間での討論を行います。ご関心をお持ちの方々のご参加をお待ちしております。
14:10 基調講演「どうしたらWeb利用教育は物理で有効になるのか?」
松浦 執 氏(東海大学開発工学部助教授)
14:40 休憩
14:50 ワークショップ(※順不同)
(1) Java 3Dの入門
徐 丙鉄 氏(近畿大学工学部助教授)
(2) Flash入門
松浦 執 氏(東海大学開発工学部助教授)
(3) 移動通信が拓くモバイル社会
香山 徹 氏(株式会社NTTドコモ法人営業本部システム推進部SI第一担当部長)
(4) ウェブコンテンツを利用した物理数学の教育実践と今後の展望
鈴木 潔光 氏(日本大学理工学部助教授)
16:30 休憩・コーヒーブレーク
16:45 パネルディスカッション「物理教育に適したコンテンツと授業改善」
パネラー:小松川 浩 氏、松浦 執 氏、徐 丙鉄 氏、鈴木 潔光 氏
司会::鈴木 恒則 氏(東海大学理学部教授)
17:30 閉会
申込用紙:excel[26KB] pdf[13KB]
開催要項PDF版[435KB]
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