社団法人私立大学情報教育協会
平成17年度第3回栄養学教育IT活用研究委員会議事概要
Ⅰ.日時:平成18年2月22日(水)午後3時から午後5時まで
Ⅱ.場所:私情協事務局会議室
Ⅲ.出席者:武藤委員長、中川、市丸、小野坂、石崎各委員、井端事務局長、木田
Ⅳ.検討事項
1. 18年度発刊の報告書について
事務局より、18年度発刊の報告書の執筆方針について、説明がなされた。要旨は下記の通り。
Ⅳ.FDとしてのIT活用授業モデル(1委員会:15ページ)
<18学系別分野>
1. コア・カリキュラムを意識した教育の到達目標
⇒ (学部教育を中心とするが、必要に応じて大学院教育も対象とする)
2. 教育現場での課題
⇒ コア・カリキュラムの到達目標を達成するための現状の課題を、ITに関するトピックスに限らず抽出する。
3. 教育改善のための授業設計・開発・運営の方向性
⇒ 2で挙げた課題を解決するための、授業運営方法を提起する。
4. ITを活用した授業モデルの事例紹介(4モデル×3ページ程度)
(授業のねらい、シナリオ、IT活用の詳細、授業効果、問題点)
⇒ 3の具体例として、現状でのITを活用した授業モデルを提示。
5. IT活用に伴う課題
⇒ 栄養学の授業においてITを活用する際の課題を包括的に記述する。
Ⅴ.資料
コア・カリキュラムの他、授業内容、コンテンツの一部をCD-ROMで添付。
Ⅵ.原稿締め切り
18年8月末を目途とする。
Ⅶ.出版日程
18年11月臨時総会にて報告。
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以上の説明を受け、1~5までの各項目の内容について協議したところ、下記のような意見があった。
1.コア・カリキュラムを意識した教育の到達目標
- 日本栄養改善学会の管理栄養士養成課程モデルコアカリキュラムを参照し記述する。
2. 教育現場での課題
- 管理栄養士国家試験の出題基準改正以降、応用栄養学ではカリキュラム上栄養マネジメントの占める割合が増加したにもかかわらず、大学によってはマネジメントに関する知識の無い教員が授業を担当するため、いかに教えるべきか難儀しているところが多い。結局旧来の栄養教育論的な内容に終始してしまうケースもある。
- 臨床栄養学においては、医学部や医療機関との連携が不可欠であるが、実質的には取れていない。仮に現場実習で学生を受け入れてくれる病院があっても、カルテや検査値を見せてもらえる程度で、必要な情報を得ることはできないのが現状である。
3.教育改善のための授業設計・開発・運営の方向性
- 栄養教育の授業方法に関して議論のできる学会や協会が存在しないのは問題である。大学間で授業の運営方法を公開・発表する場を設ける必要があるのではないか。
4.ITを活用した授業モデルの事例紹介
教育現場の課題として、主に応用栄養学と臨床栄養学に関する問題点が指摘されてきたことを受けて、この2科目の授業モデルを取り上げることが決定した。応用栄養学については以前応用栄養学実習の授業運営について報告いただいた石崎委員に、臨床栄養学については市丸委員に担当いただくことにした。また、毎回の授業を録画しイントラネットでの配信を試みている小野坂委員には、公衆衛生学の授業モデルを担当いただくこととなった。授業モデルを担当いただく委員には、自身の取組みに関するメモを提出いただくことにした。
その他、本協会の実施した「私立大学教員による授業改善に関する調査」からITを積極的に活用している教員を調べた結果、金城学院大学の森圭子氏、女子栄養大学短期大学部の岩間範子氏が挙がった。両氏には委員会にて授業事例を報告いただき、場合によっては授業モデルを執筆いただくことが提案され、まずは次回委員会でご報告いただくよう、武藤委員長に打診いただくことにした。
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