社団法人私立大学情報教育協会
平成18年度第2回社会福祉学教育IT活用研究委員会議事概要
Ⅰ.日時:平成18年8月21日(月)午後2時から4時まで
Ⅱ.場所:私情協事務局会議室
Ⅲ.出席者:安西委員長、戸塚、井村各委員、井端事務局長、木田
Ⅳ.議事進行
安西委員長より、錦織委員から授業モデル執筆辞退の連絡があった旨の報告がなされた。その後協議した結果、錦織委員の執筆辞退が承認された。
1.IT活用した授業モデル
(1)障害者福祉分野におけるITを活用した授業モデル
井村委員より、授業モデル「障害者福祉分野におけるITを活用した授業モデル」について報告がなされた。その後意見交換したところ、下記の旨の意見があった。
- 錦織先生の事例がなくなった分、1ページ増やしても良い。
- 授業のねらいはもう少しコンパクトにしていただきたい(「福祉機器入門」の位置づけはあまり触れない。)
→シラバス的な記述は削除する。
- 3~4ページ目の画像は、「3.IT活用の詳細」のところに盛り込んだ方がいいのではないのか。
- 授業効果のところは、VODを使って学生に対してどのような効果を与えたのか、という点を記述いただきたい。
→グラフ等の統計的な資料は提示できないので、文章で記述いただく。
- なかなか明確な効果を確認できない場合には。
→予想される効果など記述いただく。
→最初の「授業のねらい」がVODで実現できたという風に締めくくれると良い。
- 画像は圧縮しないものに置き換える。
- 学生のアンケート結果や声も掲載いただく(授業効果のところに)
(2)対人支援学習ソフトを活用した現場擬似体験教育
戸塚委員より、授業モデル「対人支援学習ソフトを活用した現場擬似体験教育」について報告がなされた。詳細は配布資料を参照されたい。その後意見交換したところ、下記の旨の意見があった。
- 授業のねらいをもう少しコンパクトにしていただく。
- シナリオのところは、最初に15週の授業イメージ(各回の授業内容とIT活用方法)を図表にして導入し、その後に演習室・自宅での活用方法を取りまとめていただきたい。
- 画像は文中にはどうしても必要なものを掲載する。残りは付録のDVDに収録する。
- 図6は分布図のようなものに置き換えていただく(?)
- 学生のアンケート結果や声も掲載いただく(授業効果のところに)
- 入り口からどのコンテンツにリンクが掛かっているのかわかるように、図表を重ねて掲載した方が良い。
- アニメーションのイラスト作成者と著作権処理するために契約を交わした旨をIT活用の詳細で記述いただきたい。(イラスト作成のノウハウも)
2.コア・カリキュラムを意識した教育の到達目標~IT活用に伴う課題
安西委員長より提出いただいた資料に基づき自由討議したところ、下記の旨の意見があった。
(1)コア・カリキュラムを意識した教育の到達目標
- 大学は資格取得のための専門学校ではないので、本来であれば国家試験に拠ったカリキュラム編成ではないものが必要である。
→その点をもっと強調されてよいのではないか。
→現実に魅力ある特色ある科目を設けても、学生が履修しない(資格取得のための科目に目が行ってしまう)
- 福祉系学科以外の科目でも社会福祉士の資格取得が可能になってきた。
- 福祉希望で入学してきた学生も、実習で嫌になってしまう学生もいる(施設的な問題などにより)。
- 社会福祉学のコア・カリキュラムがないのが現状なので、その実態を論じてもよいのでは。
(2)教育現場での課題
- 現場実習での実習内容の調整が難しい(注文を付けると受け入れを断られてしまう)
- 大学のカリキュラムが資格取得を目的として編成されている。
→実習重視となり、本来大学で身につけるべき多様な教養を身につける機会を失ってしまう。
→その結果、科目取得に直接的に関わらない科目の時間数が削られてしまう。
→実習重視になると、教員の負担が増大する(巡回実習の回数増加など)
- 学生の問題発見能力の欠落
(3)教育改善のための授業設計・運営・開発の方向性
- 「2.教育現場での課題」に対する解決方法をここでは提示する。
- IT活用に特化する必要はなく、グループワークの必要性なども提起いただきたい。
- T活用の側面からは、例えば戸塚委員の事例のようなシミュレーション・疑似体験による、問題発見・解決型学習の必要性などを論じていた期待。
(5)IT活用に伴う課題
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