社団法人私立大学情報教育協会
平成18年度第1回被服学教育IT活用研究委員会議事概要
T.日時:平成18年4月28日(月)午後5時30分から午後7時30分まで
U.場所:私情協事務局
V.出席者:高部委員長、猪又、小原、小倉、山口、伊佐治各委員、井端事務局長、木田
W.検討事項
1. 18年度発刊予定の報告書の授業モデルについて
鈴木委員より事前に提出された、素材設計論の授業展開図とシラバスに基づき自由討議を行った。主な意見は以下の通りである。
○ この授業展開のように、総合科目の中で材料を取り上げれば、学生に対して衣服全体と材料との結びつきを理解させることができ、また動機付けを高めることも期待できる。今回の報告書でも、各モデルとも独立した科目ではなく複合領域や応用科目を取り上げた方が良いのではないか。
○ 鈴木委員の衣服解体をベースとして、材料、パターン、デザインなど3つの授業モデルを抽出するのが良いのではないか。
→ 報告書の執筆方針にもあるコア・カリキュラムとの関連性が薄くなってしまう。
→ 衣服解体から始まる授業の15回分のシラバスを書き上げることは難しい。それ故、従来の授業のなかでの試みとして紹介したほうが良いのではないか(例えば材料学の授業の1コマとして)。
→ ただし、例えば従来の材料学のシラバスのなかで衣服解体を取り上げるのも唐突過ぎて、授業全体の流れに齟齬を来たすのではないか。
→ 授業の初回で衣服解体を導入すれば違和感は無いのではないか。
→ 衣服解体は動機付けには適していると思うが、材料学のような専門科目でなはなく例えば被服学概論などの授業で行った方が効果的ではないか。
→ 鈴木委員の授業は総合科目としてのストーリーが確立しているからこそ衣服解体の効果が発揮される。従来の授業科目で衣服解体を取り入れたからと言っても、あまり効果は期待できないのではないか。
次に、報告書の執筆分担や他の授業モデルの方向性について協議した結果、以下の通りに分担が決定した。
1.コア・カリキュラムを意識した教育の到達目標
2.教育現場での課題
3.教育改善のための授業設計・開発・運営の方向性
4.ITを活用した授業モデルの事例紹介(4モデル×3ページ程度)
高部委員長、猪又委員
小原、山口委員
小倉、伊佐治委員
鈴木委員
5.IT活用に伴う課題
※1〜3、5は各委員より意見を募り取りまとめる。 |
なお、具体的なIT活用方法としては、シミュレーションの活用、教員−学生・学生同士の双方向型授業などが候補として挙がった。 |