社団法人私立大学情報教育協会
平成15年度第3回会計学教育IT活用研究委員会議事概要

T.日時:平成15年11月8日(土)午後2時から4時まで

U.場所:私情協事務局会議室

V.出席者:岸田委員長、椎名副委員長、白川、黒葛、金川委員

W.検討事項

(1) 会計学入門教材データベースについて

椎名副委員長より、簿記原理PowerPoint教材の経過報告があった。前回の委員会では、スライドと同期して説明を流すためにナレーションを取り込むことを計画しているとの報告があったが、黒葛委員の協力を得て、関西大学にて実際にナレーションの録音を行った。しかし、教材そのものはまだ完成していないので、今回はスライド一覧とナレーションの原稿を提示いただいた。

   次に、金川委員より会計情報システムのデータベース教材作成に関して説明がなされた。前回の委員会にて、会計情報システムの項目一覧が完成したことに伴い、今回はデータベース登録に望ましい教材案として、会計情報システムデータベース(not 教材データベース)における、得意先台帳、仕入先台帳、商品台帳の各データ構造案を提示いただいた。

なお、次回委員会までに、データ構造案をもとに具体的な教材を作成するため、下記の課題に取り組むこととした。

【1】各テーブル10通りのサンプルを作成(黒葛委員、金川委員)

【2】取引データのサンプル提供、

【3】得意先台帳、仕入先台帳、商品台帳にそれぞれフラグを付与

【4】会計情報データベースガイダンス教材の作成(金川委員)

次に、岸田委員長より管理会計の項目及び教材に関して、ケーススタディ的なものを重視すべきか、あるいは教科書に則った問題に比重を置くべきか、委員各位に意見を求めたところ、下記の旨の意見があった。

  • ケーススタディ的な教材をweb上で公開していても、それを即時に使用できる教員は少ないと思われる。そのため、教材活用のためのガイダンスが必要となる。
  • 実務経験のない教員のために、単純計算問題から簡単なケーススタディ問題など、レベル別の教材を用意できたら広く活用されるのではないか。
  • いずれにせよ、項目分全ての教材を収集することは難しいから、いくつかの項目に絞り、教材集めや項目の見直しを行っていくべきではないか。

以上の意見を踏まえ、まずは「総論」と「予算管理」に焦点を絞り、見直しを図ることとした。なお、今後は白川委員にも管理会計を担当いただくことし、次回委員会では、白川委員に「総論」の項目見直しと提供可能教材を持参いただくこととした。