平成16年度第4回会計学教育IT活用研究委員会(打ち合わせ会)議事概要 T.日時:平成16年10月2日(土)午後2時から午後4時まで U.場所:私情協事務局 V.出席者:岸田委員長、椎名副委員長、金川委員、木田 W.検討事項 1. 雑誌「会計」への投稿について 9月に日本会計研究学会で報告した「マルチメディアを利用した会計教育の実践」及び「マルチメディアを利用した会計教育の現状と展望」の論考を雑誌「会計」へ投稿するために、各委員の担当及び論文の構成、スケジュールについて検討した。 次に、「マルチメディアを利用した会計教育の現状と展望」については、同様に岸田委員長に考案いただいた原稿があることから、それを掲載するとともに、これまで本委員会で検討してきた各分野別(管理会計、財務会計、簿記原理、会計情報システム)の学習項目体系、また、2001年に発刊した「授業改善のためのITの活用」を参考文献として引用や今後の会計教育への課題を提起することとした。 2. 会計学教材データベースの補充について 今後のデータベースのコンテンツ拡充に向けて、意見交換したところ、金川委員より、ネットワークに掲載したコンテンツは教員の業績として評価されないのが現状であり、また椎名副委員長の作成されたPowerPoint教材も容量的にWebサーバー上にアップロードするのは困難であり、譬えWeb上で公開しても無制限のアクセスを許可した場合には、使用者の特定や履歴の把握は困難であるから、コンテンツの利用を希望する者を募り、連絡があった場合にはコンテンツを収録したCD-ROMを送付するなど、コンテンツの配布方法を再考した方が良いとの意見があった。また、椎名副委員長からも、Web上でコンテンツを一般公開した場合には、業者に商業目的として使用される可能性もあることから、利用者を特定できる仕組みが必要であるとの意見があった。 3.その他 大学の第三者機関による評価を受けることが義務化されたように、今後社会から高等教育に対して教育の質保証が要求される。例えば、医歯薬学分野では、コア・カリキュラムにより、大学卒業までに必要とされる技能や知識、行動目標が明文化され、さらに大学間のカリキュラムの標準化が図られている。つまり、そこでは学生が大学卒業までに身に付けるべき最低限の知識・技能を担保することが要求されている。 この説明を受け、本委員会でもコア・カリキュラムの叩き台を考案し、学会発表を通じて、学会に対してコア・カリキュラム検討のための専門委員会の設置を求めるようアプローチしていくことを検討していくこととした。 |