「医療情報」実習

作成者 村田 勝敬
帝京大学
医学部衛生学公衆衛生学教室

『The Statistical Package for the Biosciences(SPBS)Ver8.0』について

 The Statistical Packege for the Biosciences(以下、SPBS統計パッケージと略)は医学、生物領域のデータを、@探索的に解析し仮設を設定する、A説明的に利用し生物学現象の解明を推進する、B検証的に扱い、論文の結果に統計的根拠を提示する、の3つの目的に沿って、1986年にパーソナルコンピュータ(MS-DOS版)で可動する初心者向け対話型統計ソフトとして誕生しました。

 SPBS統計パッケージV8.0は、当初のMS-DOS版SPBSをWindows98/95/NT4.0上で動くように変更し、かつ最近の統計学の流れに沿うように改良を加えた製品です。 その上、Visual C++で作成したDLL(ダイナミック・リンク・ライブラリ)ファイルを加えることにより、以前のV7.8よりも演算速度を部分的に高めるように変更しました。旧MS-DOS版(16ビットモード)ではひとつのデータファイルの配列サイズが64キロバイト(KB)に制限されていたために、変数とサンプル数の積が約16,000個(単精度データ)に限られていました。今回のバージョンアップされたSPBS統計パッケージでは、32ビットモードですのでこの制限枠が2ギガバイト(GB)になり、上述の変数とサンプル数の積は約500,000,000個です(実際は、内蔵メモリーとプログラムの都合により最大を変数で999個、サンプルで32,000個としています)。また、Ver8.0以降、「データファイルの作成と編集」および「コマンドメニュー」を除く全てのプログラムで「カンマ区切りファイル」(ExcelのCSVファイル)を直接読み込んで解析することが可能です。

 SPBS統計パッケージは、数値入力(およびその直後のエンターキー)と変数名入力を除き、全てマウスで操作します(勿論、キーボード操作で全ての操作を行うことができます)。画面で特に断っていない限り、<EXIT>ボタン(該当画面から脱出)は「Esc」キーと、<NEXT>ボタン(次画面に移動)は「Esc」以外の任意のキーと、<RUN>ボタン(演算の実行)は「エンターキー」対応しています。また、<Yes>および<No> ボタンは「Y」または「N」キーと対応しています。

 上記のソフトを入手希望の方は私情協 info@shijokyo.or.jp までご連絡ください。村田教授よりご提供いただいたCD-ROM(原版)よりMOに複製しお送りいたします。なお、送料、MOの代金は実費となります。

注意:MOは大学内で複製した後に再配布することは構いませんが、インターネット上でダウンロードできる形にすることは禁止されています。

著作権・版権は、帝京大学医学部衛生学公衆衛生学教室 教授 村田勝敬 氏にあります。