平成12年度 受賞者
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私立大学情報教育協会賞
(1件)
マルチメディア教材を用いた薬剤師のためのコミュニケーション教育について
北陸大学
大嶋 耐之氏
北陸大学
河島 進氏
北海道薬科大学
黒澤 菜穂子氏
北海道医療大学
齋藤 浩司氏
受賞理由
今日、最も必要とされるコミュニケーション・スキルに関する優れた電子教科書を作成された。実際、薬剤師と患者の間でのコミュニケーションのあり方、つまり、言葉による対応の仕方を学習させるためのものである。完成度のかなり高いもので、この教材は薬学部学生のみならず、医学、歯学の学生にも有効な基本的テーマを扱っているという点でも、とても優れた作品になっている。また他の分野への展開の可能性が大きい点でも評価できる。
奨 励 賞
(5件)
マルチプラットフォーム型情報教育支援システム
日本工業大学
飯倉 道雄氏
日本工業大学
吉岡 亨氏
日本工業大学
樺澤 康夫氏
受賞理由
UNIXやWindowsなど異なったOSのもとでも、ブラウザ上で同じ形態で利用できる教育環境を整備したものである。学生の利用OS選択に自由度を与えることにより、学習意欲を高めていること、ブラウザ上ですべてが可能になっているため、今後の変化に対応していること、UNIXとWindowsの両方利用する学生をも支援しているためさらに学習意欲を高めていることが評価される。
フィールドワーク活用による情報リテラシー教育
愛知学院大学
清水 和美氏
愛知学院大学
村田 尚生氏
愛知学院大学
續 伯彦氏
愛知学院大学
別府 良孝氏
愛知学院大学
泉 寛幸氏
受賞理由
情報処理の基礎技法(データベース、グラフィックス処理、プレゼンテーション、WWW、[HTML、Java Script]、表計算)を学び、これらの技法が次の科目であるフィールドワークにおいて、調査設計、実地調査、分析、発表という過程と連携を取るという、きめ細かい配慮のもとに教育を実践されている。また、情報リテラシー教育を広い概念でとらえている点で新しい視点を開いており、高い評価を受けた。
ハンズオンによるモノづくりとデジタルポートフォリオ作成を取り入れた情報教育
東京家政学院筑波女子大学
余田 義彦氏
短期大学部
受賞理由
学習用ブロックを使ってロボット作りをさせ、それにパソコンで開発した制御プログラムを作成させ、理工系専門でない女子短大の1年次生に対して、知的好奇心と参加意欲を持たせ、学習効果を与えている点で高く評価された。この学習ステップをホームページに載せ、ポートフォリオを作成し、自己評価、相互評価に利用している。このように女子短大に動機付けを行った上、授業の改善にもなっており、他の大学・短大においても大いに参考になるものと思われる。
Web上のゲーミングによる仮想経済システムの構築と経済学の教育支援
追手門学院大学
太田 拓男氏
追手門学院大学
杤尾 真一氏
受賞理由
本システムは、仮想経済システムをWeb上で実現し、経済学教育をゲーミング手法で支援する意欲的な試みである。ゲーミングを行いながら、学生が「需要と供給のバランスによって品物の価格が形成される」ことを学習する。経済学の問題に深く突っ込み、問題意識への明確な取り組みとして評価された。
バーチャル・デザイン・スタジオのシステム構築とその実践
− WWW利用による外部者参加型設計教育への試み −
芝浦工業大学
衣袋 洋一氏
受賞理由
本研究は1998年から建築の設計教育の現場に展開された情報教育方法の意欲的な試みの延長線上にあるもので、内容が豊かで示唆に富む、優れた研究である。「製図版の無い建築設計教育とイントラネット」から始まった教育への可能性と技術的な課題を受け止めながら、教育現場での時間と空間に新たな解釈を持たせてくれる情報教育の特徴を踏まえた提案は、氏の豊かな経験を示すものである。システムの構築にあたっては、古来の著名な建築のデータベースを構築し、これをもとに設計のエスキスをかなり広い範囲の人々の間で討論し、改良するプロセスをWeb上で行えるようにして、教育に役立てている。また、セキュリティの問題にも配慮が伺える。
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