特集
建築設計教育における情報の共有化
眞鍋信太郎(東京工芸大学工学部建築学科教授)
担当科目にBBSの掲示板を設け、質疑応答や意見交換を公開で行い記録する。また、授業過程で気付いたことへの注意や補足説明も加える。これらの応答内容は科目の時系列の記録でもあり、前年度以前のものも参照可能にしてある。また、それらをまとめFAQに追加したり、プリントにして配布する。
3年次後期の設計製図Vでは、前半を協同作業とワークショップによる設計方針の検討にあてているが、その過程のまとめを毎週行い、提出物を含めて共有・参照ができるようにWebに載せた。
また、Web上に表現するコースの学生達は設計案を履歴としてホームページに載せている。掲示板の内容も含めて、授業プロセスの記録を作成し教材に加えることにしている。
エスキスチェックの応答時に空間や形態を説明するため、参考事例を表示できるように、建築見学時に撮影する写真や案内図、CAD図面等を研究室のサーバ上に蓄える。
共有化による利点