教育事例紹介 経営工学
玉木 欽也(青山学院大学経営学部教授)
図1 「サイバーマニュファクチャリング演習」を構成する 各単元演習の学習マップ
次の「体験学習」とは、実世界モデルを擬似的に体験する学習方法のことです。このことから、初学者にはイメージ化しにくい製造業の業務プロセスを、産業界ですでに実用されている3D-CGシミュレータを活用して、バーチャルファアクトリの中で擬似的に設計活動や生産方法を観測しながら実習ができるようにしました。また、講義で学習した各種の技法を、実習を通してその適用手順を体得するために、数値シミュレーションやデータ処理を支援する学習ソフトウェアを新たに産学で開発しました(写真1、図3参照)。
図2 協調型演習の教授法をブレンディッド・ラーニングの授業運用スタイル
4.学習効果の評価方法
写真1 学習ソフトウェアを利用したグループ実習 図3 3D-CDシミュレーション動画観測
1) | 講義に対する「知識レベル」の理解度を、各講義の「小テスト」の結果で測定 |
2) | 実習に対する「技能レベル」の習得度を、「単元演習のレポート」の採点結果で測定 |
3) | 授業開始時のプレアンケート、単元演習ごとの単元アンケート、全授業終了後のポストアンケート(それぞれのアンケートは択一選択式、自由記述式)などのデータ解析 |
4) | 学習管理システムの学習履歴(個々の学習者の成績データ、電子掲示板のディスカッション履歴など)に関連したログデータの解析 |
参考文献 | |
[1] | サイバーコンカレントマネジメント研究部会:サイバーマニュファクチャリング−eラーニングで学ぶモノづくり−. 青山学院大学総合研究所 AMLIIプロジェクト, トランスアート, 2004. |