第1分科会 学生の主体的な学びを喚起する学修支援

討議概要

 本分科会では、テーマに「学生の主体的な学びを喚起する学修支援」を掲げ、学生の主体的な学びを喚起するための情報活用、さらには組織的な学修支援のあり方について、その可能性と課題を明らかにし、学生の「学習成果」に着目したIT活用法を模索した。

 分科会討議では、19名の参加者を2グループに分け議論を進めた。各グループは、まず大学の抱える問題点を把握・整理し、その後、その問題を解決するためのIT活用法について、学生の主体的な学びを喚起するのに必要な視点を踏まえながら、様々なアイディアを提案することによって創造的ディスカションを実践した。

 研修最終日には、IT活用による問題解決のアイディアなど、各グループで討議した成果を発表した。大学に対して特に関心のない中間層に属する多数の学生への対応としてSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用して学生同士で学習を喚起させる仕組みや、入学前の学生にはe-learningを使って学力の向上を図るとともに、ポートフォリオも取り入れて、大学に入学した思いや期待を大学が把握し支援を行い、入学前から大学に馴染んでもらう取り組み、さらにはe-learningコンテンツの作成に学生も加わり、学生同士で学習意欲を高めるなど、非常に興味深いアイディアが発表された。

 参加者からは今回の研修を通して、短時間でも集中して問題に取り組めば解決策は見出せること、また、この研修の成果を自分の大学に持ち帰ってスタッフを集めて検討を深めたいなどの意見があった。これは今回の研修で挙げている“自大学の現状や課題の発見”、“コーディネートやマネジメントに関わろうとする意識の獲得”などの期待される成果を十分に達成したものと考えられる。

報告書

 

報告書全文

討議まとめ

(1)分科会のねらいに対する結論

 参加者からは今回の研修を通して、短時間でも集中して問題に取り組めば解決策は見出せること、また、この研修の成果を自分の大学に持ち帰ってスタッフを集めて検討を深めたいなどの意見があった。その他、「学生の主体的な学びを喚起するのに必要な視点を発見する」「自分の大学におけるその可能性と課題を明らかにする」という達成度の問いに対しては、ほとんどの参加者が“十分に達成”、“まあまあ達成”を選択しており、これは今回の研修で挙げている“自大学の現状や課題の発見”、“コーディネートやマネジメントに関わろうとする意識の獲得”などの期待される成果を十分に達成したものと考えられる。

(2)討議テーマに対する結論

 分科会討議で各班は、大学の抱える問題点を把握・整理し、その後、その問題を解決するためのIT活用法について、学生の主体的な学びを喚起するのに必要な視点を踏まえながら、様々なアイデアを提案することによって創造的ディスカッションを実践した。

 研修最終日には、各班で討議した成果の発表を行った。大学に対して特に関心のない中間層に属する多数の学生への対応としてSNSを活用して学生同士で学習を喚起させる仕組みや、入学前の学生にはe-learningを使って学力の向上を図るとともに、ポートフォリオも取り入れて、大学に入学した思いや期待を大学が把握し支援を行い、入学前から大学に馴染んでもらう取り組み、さらにはe-learningコンテンツの作成に学生も加わり、学生同士で学習意欲を高めるなど、非常に興味深い様々なアイデアが発表された。これはSNSやポートフォリオ、e-learningなどのITを活用した学修支援が、学生の学びを喚起させるのに有効であることを意味していると考える。

 班で討議できたのは実質一日。時間の制約もあり、具体的な実践方法や組織的な体制作りまで議論できなかったアイデアもあった。学生の主体的な学びを喚起するためには、学生への刺激が必要であり、その刺激をどのようにITを活用して与えるか、また教職員の学修支援により与えるか、是非とも今回の成果を自分の大学に持ち帰りさらに議論を深めていただきたい。

資料/成果物

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