基礎講習Fグループレポート
第1グループ 寸評【就職希望者を100%就職させるために】
学生の就職、その中でも学力があるにもかかわらず就職が決まらない学生の問題を取り上げ、想定される原因の中から、①面接でコミュニケーションが取れない、②どんな仕事をしたいのかイメージできない、これらの2点について大学としてどのようなことができるかについて討議された。対策として、①コミュニケーションを取れない学生について早い段階で気付き、大学全体で継続的・実践的なサポートすること、②初年時からのキャリアデザイン教育と自己分析の仕組みの提供が提起され、それらを実現するための具体的な取り組みや、その評価について討議された。これらを実現するインフラとして、情報共有や情報活用の仕組みの提供など、ICTの活用の重要性についての認識が深められた。
第2グループ 寸評【充実した4年間を目指して】
入学した学生が充実した4年間を送れるよう、「入学直後のつまずき」の問題を取り上げた。背景にある大学のユニバーサル化、入学形態の多様化、学生の多様化により目的意識を持たずに入学する「なんとなく入学」の増加、それらの学生が抱える目的意識の欠如、人間関係作りの悩み、基礎知識・基礎学力不足等の問題、これらを踏まえて各大学で実施されている初年次における学習支援・学生サポートについて意見・情報交換を行い、支援体制に学生を加える教職学協働体制が提案された。先輩学生によるメンター制度について、そのメリット、副次効果、運営における注意点等について具体的な検討が重ねられた。
討議全体を通して、学生を「はぐくむ」という姿勢が印象的であった。
第3グループ 寸評【STOP 退学 ~ギャップ解消とモチベーションアップ~】
学生の退学、その理由の一つとして考えられる「修学意志の喪失」を取り上げ、その原因と対策について意見が交わされた。まず、履修科目に対する本人のイメージと現実のギャップの問題が取り上げられ、この対策として履修申告の改善、教員へのフィードバック等が提案された。次に、不本意入学の学生に多く見られるモチベーションの問題、仲間とコミュニケーションを取れない学生の問題が取り上げられ、これに対しては、就学や将来に対する目標設定の支援、学生相談員による学内生活の支援等が提案された。
学生の自主性を尊重し、育み社会に輩出することが、今の大学に求められていることで、これらを実現することにより、学生全体の質の向上に常月ことが期待できるとしている。