基礎講習Dグループレポート

全体コメント

初日の講義内容がグループ討議に十分活かされるように,各自が講義内容で印象に残ったキーワードを5つ以上挙げ,そのキーワードをグループ内で紹介しあうことから討議を始めた。その後,広い視点から「大学が抱える問題」について意見を出し合い,グループ討議のテーマ設定を行った。各グループのテーマは「情報共有」という共通のキーワードに焦点を当て,様々な視点から問題解決を試みるテーマ設定となっており,初日の講義内容が色濃く反映されたものであった。
最終日には,討議の結果を発表するとともに,他グループによる相互評価の場を設けた。このことにより,自グループの成果を客観的に見直すことができ,研修終了後もグループ間で連絡を取り合い,相互評価の内容を取り入れるなど,発表内容をより完成度の高めたレポートとして仕上げることができた。

第1グループ 寸評【ようこそ!大学へ ~多様な学生確保に向けての社会との情報共有について~】

学生募集に関する課題を解決するシステムの提案。偏差値に偏る大学選びから,受験生自らがより多くの情報を比較検討して大学を選ぶことができるように,多面的な視点から複数の大学を横断的に比較できるWeb システムの構築を提案した。多くの大学に参加してもらえるのか,有名校に有利にならないかという課題はあるものの,大学自らが様々な情報を持ち寄り,受験生に比較検討してもらうという発想は他グループからも賛同を得られた。

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第2グループ 寸評【人は変えられなくてもツールは変えられる!-ツールが変われば人は変わる!】

大学職員間の情報共有不足を現状の課題とし,情報共有ツール(情報システム)の活用を提案。初日のイントロダクションで語られた「他人を変えることはできないが,自分は変えることができる」という意識の転換をヒントに,情報共有ツールの導入により,仕事のやり方を変えれば人の意識も変わる,そのためには何が必要かを整理して発表した。ツールに頼りすぎず,対面でのコミュニケーションも重要であるという点も強調され,バランスの取れた提案であった。

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第3グループ 寸評【大学営業職員養成講座~めざせ○○うなぎのぼり~】

学生募集に際し,全職員が多様なステークホルダーに対して大学のPRができるように,全職員の営業力を向上させようという提案。そのためには,知らないことを知っているに変えることが必要であり,その具体策として,全職員が「入試アドバイザー」として研修を受けて「営業」ができるようにすることと,授業の中身を知るために職員による授業見学を提案しており,これからの職員像を示唆する内容であった。

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第4グループ 寸評【情報共有による生き残りをかけた職員力UP~職員が大学を救う~】

職員力の不足と,職員間の情報共有不足を問題点としてとらえ,その解決策を提案。解決には,職員の意識改革と職員研修制度の充実が必要であるとし,様々な具体策が提案された。その中でも,1年目の職員に対して主に2年目の職員がチューターとして指導に当たる「チューター制度」の導入や,自分が今後修得したい業務知識・スキルに関連する部署に一定期間行き、実際にその部署の業務に取り組む「トレーニー制度」の導入などの提案は,参考にしたい内容であった。

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第5グループ 寸評【打てば響く情報提供】

学生,職員が情報共有するための,ポータルサイトの導入と運用に関する提案。ポータルサイトを導入しても学生・職員共に利用しきれていない現状を見据え,これを解決するためには双方での意識改革が必要であると導いた。情報通信技術は便利な道具であるが,決して万能ではなく,情報伝達の一手段として位置づけた提案は,初日の講義内容が十分に活かされた内容であった。

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第6グループ 寸評【ドロップアウトを防ぐための情報共有】

学生のドロップアウトを未然に防ぐための対策として,「学生カルテ」の情報システムと,「学生による相談窓口」の設置を提案。いずれの提案も,既存のシステムに対してCheckを行いActionを起こしたシステムを提案しており,学生カルテの登録項目やその取り扱い,学生による相談窓口での学生アドバイザーの内容など,新しいアイデアが多く含まれている。また,グループを架空の大学として想定し,自大学での取組事例を発表するという形態のプレゼンテーションは斬新であった。

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